Rudolf 1/ 9 道行きが 「悪夢」 行きに(^_^;
2010年 01月 26日
たいして背も高くないしスタイルもよくないし (ヲイ)、そもそも最初はシルクハットで顔が隠れてるのに、目をひきつけるんですよ。すごいなぁ。
それからも見やすい席でしたが、すごいマナー違反な人が私のいくつか内側に! Taaffe が部下のスパイと話してる時になぜか出て行って、よりによって "Der Weg in der Zukunft" を歌ってる途中に戻ってきやがったんですよ! 電話が掛かってきたのか腹でも下したのか知りませんが、少なくても歌の切れ目まで待つのが最低限の心遣いというものでしょ!!
この日はこれ以外にもハプニングがありました。2幕終盤の駅のシーンの時、これは奥からスモーク越しにヘッドライトを照らして乗客のシルエットを見せるという演出なんですが、そこにいつまでも皇帝の執務机が残ってたんです。あれっ、これも演出なのかな (政治との対比とか)? と最初は思ったのですけど、Mary は例のえらい長いマフラーを落としていかないし、そうこうしてるうちに幕まで下りてくるし。
客電が付いて袖からジーンズの人が出てきて、「技術的な問題が起きました。席でお待ちください。しばらくしたら再開できると期待しています」 と。
幸い、前に見たフュッセンの Ludwig の時のように完全アウトじゃなくて、10分くらい後にまた始まったのですが…
もう1枚降りた赤いカーテンの前に Rudolf がへたり込んで、いつの間にか登場したマフラーを握り締めて泣いてます。反対側に Mary。あれっ、ここはスモークだけで広く開けてるところじゃなかったっけ? 2人はそのまま白い舞台をゆっくり1周して (雪野原の気分か)、そこへ燭台に囲まれた幅広い真っ白なベッドがせり上がってくるはずなんだけど…
この日の2人はそのままカーテン前で "Du bist meine Welt" を歌い、終わりごろにするするとカーテンが開きました。と、そこにちんまり鎮座してたのは… 「悪夢」 のベッドでした! あの2幕最初に出てくる、4人の男にくるくる回されるところにステテコ子羊ちゃんが乗ってて Taaffe にいぢめられるアレです。
結局、Mayerling への道行きは、カーテンの分かれ目から悪夢のベッドまでの、わずか2メートルくらいになっちゃいました(笑) でも2人は天蓋の骨をよけるようにして器用にそこによじ登って燭台を拾い、無事に心中しましたとさ。銃声は1回だった気もするけど(^_^;A
舞台中央の大きな円形せりが動かなくなってたみたいですね。だから最後に床を斜めにして死んだ2人を見せる演出もなしだったけど。悪夢のやつなら手押しで移動可能だし。
さすがというか、こういう時の動き方もリハーサルずみなのかな? 旅の初日で疲れてたし氷雨が降ってきたから出待ちしなかったけど、してたらその辺を聞いてみたかったかも、です。