日本版LNDも気に入りました


by yukituri

スーザン・ボイル・コンサート

見に行ってきました、初武道館。桜満開で、ちょっと夜桜見物お得気分。2階 (普通なら3階) 東南ブロック最前列、なかなか見やすい場所でした。

暗赤色のロングドレス、白い腕を大きく動かしつつ感情表現するスーザンさんはすっかり大歌手の風情。最初に流された紹介映像で映った、「ブリテンズ・ゴッド・タレント」 のオーディション番組の時に比べ、すっきり洗練。その分、あのゲジゲジ眉毛や愛嬌ある受け答えがないのは淋しいけど。

d0064742_10263362.jpgちょうど49歳の誕生日とかで、観客が 「ハッピー・バースデー」 を歌うというサプライズ企画も。ステージ横の映像では、ちょっと涙ぐんでいたかも。

スーザンさんが歌ったのは、のべ5曲。
I Dreamed a Dream (夢やぶれて)
Who I Was Born To Be
Amazing Grace
翼をください (英語版)
              アンコール I Dreamed a Dream

…歌はかなり調子悪そうでしたね。柔らかく歌うところは可愛い声質でしたけど、YouTube で耳に焼き付いている、あの 「天使の声」 と報道された伸びが聞けず、個人的には残念。途中、しわがれて咳払いをする場面も。
それでも、あのスーザン・ボイルを東京で、しかもフルオケと (これは初めてだとか) 見られるという機会に、観客の拍手は圧倒的に暖かく。障害を克服し、亡き母の薦めで歌手の道に挑戦したというライフストーリー紹介は感動的でした。アンコールの2回目 「夢やぶれて」 は音響の調整もあって、なかなかまろやか。

このコンサート、実は読売日響の公演の第2部にスーザンさんがスペシャルゲストという形だったんですね(^_^; オケの演奏会というのは久々に聞きましたが、さすが普段聞いてるミュージカル伴奏オケよりは格段に上手い (当たり前だっちゅうの) と思いました。大編成の迫力もあるし。

第1部は、オペラや映画音楽からのオケ演奏の間に、田代万里生、安蘭けい、石丸幹二の皆さんが2曲ずつ歌うという構成。やっぱりこのくらい歌のいい面子じゃないと、スーザンさんの前には歌わせられませんよね (…って、えらい豪華な前座だ!) 私的にはこちらも同格メインのお目当て。

万里生くんは 「ブイ・ドイ」 (ミス・サイゴン) と Beauty and the Beast (美女と野獣、英語)、安蘭さんは 「私に見えたもの」 (梅芸版アイーダ) と 「最後のダンス」、石丸さんは 「ソー・イン・ラブ」 (キス・ミー・ケイト) と、ショパンの 「別れの曲」 にオリジナルの日本語歌詞をつけた歌でした。

万里生くん、「ミュージカル界の貴公子と異名を取る」 と紹介。いつの間にか井上くんに並んで貴公子に出世していたらしいです (私が知らなかっただけ?? 笑) ロイヤルブルーの上下に水色のサッシュベルト、白いクラバットを銀の鎖で抑えるという王子様衣装? がなかなか華やかでした。

武道館というと、大音量のライブ! というイメージがあったのですが、この日の1部はオケ中心のためかマイク音量もエコーも控え目で (2部ではもっと強めていた) 生声に近い響きでした。劇場ほど反響しない場所だし、オケが盛り上がると歌が埋もれ気味だったので、ミュージカル曲を楽しませるという意味では、もう少し上げてもよかったんじゃないかな?

万里生くんに思ったほど声量を感じなかったのはそのせいかも。まろやかな声は十分分かりました。欲を言えば、「美女と野獣」 は安蘭さんとのデュエットで聞きたかったな。安蘭さん、女性歌はややか細い感じでしたが、最後のダンスは普段より派手なメロディーで歌ってがんばってましたね。初見の石丸さん、そういえばトート競演か(笑) 優しげな声は、なるほどフランツ・ヨーゼフにも合いそうでした。

追記) 「私に見えたもの」 の中の、
 ♪ 誰かが言った、命こそ武器だと  ♪ 私は答える、命こそ宝と
の対句に、数日前の自爆テロの報道を思い出しました。戦いで命を落とした夫や恋人を持つ 「ブラック・ウィドウ」 たちが凄惨な復讐 (彼女たちにとって) に走る… 直接、神の出てくる1題目よりもっと切なくなりました。
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by yukituri | 2010-04-02 07:08 | 国内観劇 (その他)