日本版LNDも気に入りました


by yukituri

徹底ぶりが楽しい < 新感線 「薔薇とサムライ」

なんちゃって17世紀ヨーロッパなのに、ドドーンと漢字とカタカナで浮かぶ、カラオケボックスのような画面。
効果音まで目に見せちゃって、まるでマンガ。
もっと写実的にもできるでしょうに、あえてウソくさい画質のCG。
デ・ア~ルワイダ~ とか、声に出して言われて初めて、破壊力が100%分かるオヤジギャグな名前。
いや、そのB級徹底ぶりが気持ちいいです、新感線。

がんがん響くロック (確かに2階席でちょうどいいかも) は、時代とはもちろん合わないが格好いい。「写楽」 よりずっと自然なフュージョンぶりでした。

主役の五右衛門、赤フン見せまくり(^_^;A 個人的には時代劇の殺陣くらいのチラリズムにしてほしい。意外と甲高い声で、台詞カミカミですね。

やりすぎ感がステキな、デスペラード豹之進。
お高くとまってると思ったら、立ち回りもうまいアヴァンギャルド公爵夫人。
80年代アイドル歌番にタイムスリップかと思うようなご令嬢。
フリフリミニドレスにはまっちゃった髭の海賊、みんなすごいですねー。

実は前にも見ていた (日本版プロデューサーズのロジャー) ことに気付いた大宰相は珍しく最後まで渋かったですが、くそ真面目な顔してちょうちんブルマー、殴られるシーンが最高のメガネくんが個人的にツボ。

王子さまの浦井くん、甲高い声も毛糸みたいな黄色い髪も、サルみたいな表情も、いや堂に入ったおバカぶり(^_^;A 
♪気高き~ 一輪のバ~ラ~ みたいな歌詞って、「ベルばら」 ならいざしらず、普通に歌われると… 宝塚のスゴさを再認識しました。アンヌには 「ちょっと鳥肌~」 とか歌われちゃうし、珍しくいい雰囲気になったと思ったら実はドロンだし、ちょっとかわいそう? フルフルでいつもより歌がへたくそに感じましたが、役柄に合わせてるのか(^_^;?

眼帯の海賊、のち女王の天海さん、男役ぶり衰えてませんね! 浦井くんとそんなに変わらないくらいじゃないかのすらり長身が映えてました。最後、ショートボブにしてからのドレス姿なんて、少女漫画の頭身かと思うくらいで。いや格好いい。あの面子の中だと、歌もかなり聞かせたし。
一幕はブルネットなのに、オスカル様衣装になったとたんプラチナブロンドになるのが笑っちゃいましたが、この辺も新感線か、と納得。生で見るのは初めてですが、宝塚風に鑑賞でき、セルフパロディー路線に感謝。
宝塚で見てなかったのが惜しくなりました。舞台出演は久々なんだとか? もったいないですよ~

演劇中心の劇団なのか、歌のレベルはそれほどでも。「サイド・ショウ」 の方がずっといい。一個の曲として耳に残るものがあるわけでもない。でも、楽しみはそこじゃないですから。今後も、音楽モノを見に行くとしたら客演の顔ぶれ次第でしょう。今思えば内野さんの 「メタル・マクベス」 は見たかったな。

まあ、やっぱり私的なメインストリームは普通のミュージカルかなとは思いましたが、いい気分転換として楽しめました。
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by yukituri | 2010-04-19 11:30 | 国内観劇 (その他)