Lisa / Emma の2系列がオーバーラップ? < J & H
2011年 01月 26日
それにしてもワイルドホーンって、改作の激しすぎる作家ですよね(^_^;A なんせヒロインのうち一人の名前や幕開きの曲まで2通りあるんですもん。
海外ミュージカルCDを買い始めたころに教えてもらって、"Lisa" 系列 と "Emma" 系列と呼んでます。
Lisa 系列は最初に出たコンセプト版2枚組CDや、ウィーン版が代表格。
Emma 系列はブロードウェイ初演からで、上演では主流?
前にも書いたことがありますが、Lisa 系列の特徴は、
1) ジキルの婚約者の名が Lisa
2) 幕開きの曲が "I Need to Know" ("Lost in the Darkness" でなく)
3) Lucy と仲間の娼婦の歌 "Girls of the Night" や、ジキルの狂乱の歌 "The World Has Gone Insane" といった名曲がある。
です。最初に聞いたのがウィーン版CDだったこともあって、私は Lisa 系列の方がずっと好き! 主演の Thomas Borchert の歌も格好いいし (舞台ではもっとずっと素晴らしかったとか。ミュージカルファンになるのが数年遅すぎたのが残念無念)、超お奨め。すべての始まりの最初のコンセプト版も、Anthony Warlow さんの伸びやかな美声や、豊富な曲数 (理事会シーンが知る限り唯一入ってるCD) でとってもいいです(^^) (そういえば、韓国版の歌で一番好きなリュ・ジョンハンさんは、高めの伸びやか美声という点がWarlow さんと傾向が似てるかもしれないなー)
もっとも、ハンガリー版 (これも歌の質がいい) は Emma 系列だけど "Girls of the Night" は入ってますね。
一番最近出た英語のCD "Resurrection" は、Emma なのに上の3曲が全部入ってたり、今度の韓国版では、"Lost in the Darkness" の後に
♪ アラヤヘ~ (知らなくてはならない) と "I Need to Know" を追加したりしてますから、両系列がオーバーラップしつつあるのかも。