日本版LNDも気に入りました


by yukituri

Die Päpstin (女教皇)  あらすじ

映画化もされているドナ・W・クロスの小説が原作。この手の歴史小説は好きなので今度読んでみようっと。

以下のあらすじと感想は Fulda から Wien への道中書いてました。

物語 (ネタバレするので More に)



9世紀のフランク王国/ 神聖ローマ帝国。女には読み書きが許されない時代に勉強が好きな変わり者の村娘ヨハンナは、村の神父の暴力父、母、兄弟のヨハネスと暮らしている。母は密かに異教を信じ続けており、ヴォータンやその使いの大鴉について語ってくれた。

ある日、聡明だった死んだ兄を探して大聖堂付属学校の司祭が訪ねて来る。父が代わりに推薦したがったヨハネスは勉強が苦手。兄から聖書やラテン語を教わっていたヨハンナが答え、感心した司祭が連れて行きたいと言うが、「女は罪深く、頭もない」 と考える父ははなから拒否する。
いつか父に殺されると考えた子供たちは逃げ出し司祭の所へ行く。

大聖堂の町。女たちと饗宴を開いている司教が 「娘が学校!?」 と笑い飛ばすが、居合わせた貴族のゲロルトはとりあえず試験してみるよう提案。ローマ貴族で教皇になる野心を抱くアナスタシウスが出した意地悪な質問にうまく答えたヨハンナは、入学を許されてゲロルトの屋敷に住みながら学校に通い、同級生のいじめにも関わらずめきめき学問を身に付ける。

数年後、ゲロルトは成長したヨハンナを愛し始める。それを危ぶんだ奥方は、ゲロルトが軍に出仕した留守に結婚させ追い払おうとする。だが式の最中にノルマン人が襲撃、兄弟を含め全員が殺される。ヴォータンの大鴉たちに守られたと信じるヨハンナは、兄弟に成り代わって生きようとする。 「私は誰、神よ!」 と叫びながら。 1幕終わり。


2幕。ヨハンナは 「ヨハネス」 としてフルダ (ご当地!) の修道院で暮らし、腕のいい医者になって修道院長にも目を掛けられている。そこへ、「ヨハネス」 の話を聞いて喜んだ父が現れ、娘のほうだと知って激昂するが、大鴉たちの力か突然発作を起こし死ぬ。修道院長も事実を知るがあえて見逃し、身を守るため修道院を離れてローマに行くよう命じる。

ローマでも名医だと評判になった 「ヨハネス」 を、教皇の侍従になった以前の恩師が探しに来る。重病の教皇を癒して側近になったヨハンナは、競争相手を警戒するアナスタシウスの陰謀で捕らえられる。だが、独房に届けられたのは判決ではなく 「教皇に選ばれた」 という知らせ。慈悲深い 「ヨハネス」 を民衆が望んだのだった。皇帝の軍の司令官としてローマに来ていたゲロルトは反対するが、ヨハンナは公的には何の価値もない女として生きるのではなく教皇として民のためになることを達成したいと決心。

アナスタシウスは新教皇と対立するうち、昔自分をやりこめた小娘を思い出す。高まる危険。その上、ゲロルトの子を身篭ってしまった彼女は二人で逃げることに同意する。だが、復活祭の教皇行列で民衆の注意がそれた隙にアナスタシウスがゲロルトを殺し、それを見たヨハンナは衝撃のため衆目の中で流産し死ぬ。

正体が分かっても、その施策に感謝していた民衆は怒らず、 「女教皇」 のことを語り継いだ。記録から抹消されても、伝説は残った。ヨハンナは女についての見方を変えたのだった。 終わり。
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by yukituri | 2011-06-24 19:54 | 海外観劇 (他作品、総括)