MITSUKO 千秋楽・録画
2011年 10月 09日
東京開幕直後に劇場で一度見た時はちょっと舞台から遠い席だったので、TVならではのアップが見られてとっても嬉しかったです。
特に、鼻の頭に皺を寄せてるのを見たりすると 「ああマテだ♪」 とw。
結婚式の時の軍服の胸板の厚さに改めて瞠目。その衣装でびしっと敬礼するシーンは見逃していたので 「おおっ!」 と思いました。
サロンコンサートのトークで抑揚の苦労とかを聞いていたので、ちょっとぎこちない日本語も愛しく感じました。あれだけ大量のセリフや歌を、意味や感情も込めて覚えるなんて偉いですよね!
疲れ気味かと心配した声のコンディションも、来日エリザの時のようなパンチを感じないのは残念ですが、千秋楽でも同程度を保っていました。
子役のリヒャルトがすごく可愛くて、たまのアップがボーナス気分(^^)
安蘭さんは見た時よりさらに高音が伸びる場所が出ていて感心。中音域は本当にいい声です。若い時の声は作ってる感があるけど -最後のところも通常声で聴きたい- 後半はさすが。50歳くらいのシーンかな、ワンピース姿でちょっと立つだけで見事に老いと孤独を表現してました!
私が観劇した時にはややがさがさだった皇后の人の声も回復していて良かったです。「大和撫子」 は佳品ですね。若者リヒャルトのジュリアン、声の出が良くなっていて、「パンヨーロッパ」 の聞き応えが増してました。
2幕もの作品として見ると、やはり冗長なところがありますね。コンサート版のボリュームやまとめ方は、今考えると本当にちょうどよかったかも!
爆笑のお勉強歌や独語 Paneuropa、多言語の枠組みも大好きでした。
劇場版のいい点、例えば、新曲 「後ろを振り向かずに」 はさすがじんと来ます (大きくなった子供たちのいかにもミュージカル的ダンスはやや唐突)
ハインリヒの日記を焼くバービックのシルエットも効果的なシーンです。
光子の人生の光と影、特に影の部分がじっくり堪能できます。
しかしやっぱり、マテが半分以前に退場してしまうのはさびしい!
また何かの作品で日本で見られるといいんですけど。