日本版LNDも気に入りました


by yukituri

何を伝えたかったのか? < ボニクラ作品感想 (分離)

(2回目 & 作品感想をワイルドホーンについてと分離します)

2012/1/20 18:30 青山劇場 1階F列センター端近く

"ボニー&クライド" 再訪。2回目だし、適度に段差の付いた舞台の見やすい列のセンターブロック端の席だったし、さすが音楽は昨日よりぐっと楽しめた。「世界は二人を忘れない」 とか 「愛する人を愛す」 デュエットとか♪ 濱田さんや万里生くんの歌がビンビン響いてくる(^^) 今日はメガネ+オペラグラスも装備だし、万里生くんが目張りやギョロ目で頑張って悪そうな表情をしているのも見えた。でも、包容力があるのはやっぱりボニーだよね~ クライド、お姉さまに 「お前」 とか言うな! と思っちゃった(^_^;A

で、作品としての感想は、うーん。テンポの悪さもあるけど、どうも登場人物に感情移入できなくて。ボニーはまだ純愛だと納得できるけど、クライドを通じて何を伝えたいのかが見えない。あの刑務所に戻るくらいなら死ぬ! というのはよく分かったけど、後ろ向きな動機だ。流されるように凶悪犯になって、破滅に向かって刹那的に過ごした、としか。それで 「前へ前へ進むだけ」 とか言われてもね~ 共感できない。

聞いた話では、BW版はかなり違う、オシャレな雰囲気のさわやか恋物語 (!) だったとか。ど、どういう感じだったんだろう。
対する日本版はけっこうウエットになってるっぽい。クライドで一番いいと思った刑務所での歌とか、ボニー母 (池田有希子) の絶唱 (長いが) とかは日本での追加だとか? それはでも改良だと思う(^^) おまけして? クライドと保安官 (木場勝己、歌いそうで歌わない) のややこそばゆい対話も改良に入れていい。ただし、その分、どこかで削らないとテンポは悪くなる。牧師とか1回でいいし、芝居部分やボニクラ以外の人間模様を圧縮して、もう少しスクラップ&ビルドをしてほしかった。

楽しくスカッとする (スカピンとか、作者違いだけどこの前見た韓国ゾロとか) ことも、緊迫感にぞくぞくする (ジキハイや、作者違いだけど初演版の Rebecca) こともないし。かと言って、ずしんと考えさせられるわけでもないし、曲はいいとはいえ音楽だけに酔う、には至らなかった。


他のキャストの感想。

戸井さん、パンフを買ったら写真が大きくて、「プリンシパルだったのか」(おい) そうして見ると演技面ではけっこう目立つのが分かったが、2役とも撃たれて落ちて死ぬって(T_T) 歌がないのはなんとももったいない。

もう一人のテッド (中河内雅孝) は線が細い造形。こっちのナイーブそうな声も悪くはないけど、歌は藤岡テッドの方がずっと安心して堪能できる。クライドがかぶさると、やっぱり万里生くんに合ってる曲だと感じた。

牧師 (つのだ☆ひろ) 今日は普通に歌っていればいい声だと思えたが、張り上げると上がり切らなかったり、だみったり、気持ちよくは聞けず。プログラムの、格好よく歌えるのは自分だけ、みたいな文がやや空しい。それとも、すごく調子が悪いだけ? 有名な人らしいけど。
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by yukituri | 2012-01-22 00:18 | 国内観劇 (その他)