クンツェ & リーヴァイの世界~2~ リスト&感想
2012年 03月 01日
~2nd Season~
ウィーン・ミュージカル・コンサート」
(長い題だ…) の曲リストと2/28ソワレの個別感想です。
パトリック部分だけでチケット代の半分は元が取れた感じ。前回、「せっかく呼んできてるんだから 『最後のダンス』 も歌ってもらえばいいのに」 と思っていた願いがかなったし (ここ大感謝!) 東京で "Milch" が聞けてたら7割回収モノだっただろうけど。
曲リスト
1幕
オープニングメドレー: アンサンブル
プロローグ~我ら息絶えし者ども (エリザベート)
奇跡の子 (モーツァルト!)
もう無くすものもない (マリー・アントワネット)
夢に見るマンダレイ (レベッカ)
『レベッカ』より
1.幸せの風景 (山口祐一郎)
2.永遠の瞬間 (新妻聖子)
3.レベッカ 1 (一路真輝/アンサンブル)
4.誠実さと信頼 (石川禅)
5.今宵マンダレイで (アンサンブル)
6.レベッカ 2 (1幕ラスト部分) (一路真輝/アンサンブル)
『マリー・アントワネット』より
1.ILLUSION~或いは希望~ (山口祐一郎)
2.100万のキャンドル (新妻聖子)
3.流れ星のかなた (土居裕子/ 新妻聖子)
4.神は愛して下さる (土居裕子)
5.もしも鍛冶屋なら (石川 禅)
6.心の声 (新妻聖子/アンサンブル)
7.なぜあなたは王妃なのか (パトリック・シュタンケ) 独
8.すべてはあなたに(新妻聖子/パトリック・シュタンケ) 英
9.苦しみの彼方に
(パトリック・シュタンケ/新妻聖子/アンサンブル) 独
2幕
『モーツァルト!』より
1.ここはウィーン (アンサンブル)
2.僕こそ音楽 (山崎育三郎)
3.モーツァルト!モーツァルト!
(一路真輝/山口祐一郎/アンサンブル)
4.心を鉄に閉じ込めて (石川禅)
5.終わりのない音楽 (土居裕子/石川 禅)
6.ダンスはやめられない (新妻聖子)
7.チョッピリ・オツムにチョッピリ・ハートに
(山崎育三郎/アンサンブル)
8.何故愛せないの? (パトリック・シュタンケ) 独
9.星から降る金 (土居裕子)
10.神よ、なぜ許される (山口祐一郎)
11.影を逃れて (山崎育三郎/アンサンブル)
『エリザベート』より
1.私だけに (一路真輝)
2.ミルク (山崎育三郎/アンサンブル)
3.私が踊る時 (一路真輝/山口祐一郎)
4.最後のダンス(パトリック・シュタンケ) 独
5.夜のボート(一路真輝/石川 禅)
6.闇が広がる(山口祐一郎/山崎育三郎)
影を逃れて (フィナーレバージョン) (全員) 日・独
感想の曲目はイニシャルと数字で。
東宝初演裁判シーンの録音再生はワタシ的にはいらない。「日本初演」 って、宝塚の存在はスルーか? 後で少しフォローはしてたけど。
4作品のプロローグメドレー、さすが質の高いアンサンブルの皆様。聞き応えあった。
R1 「マキシムの乙女な新曲」 と勝手に呼んでる曲。この作品のソロだったら 「神よ何故」 がコンサート向きに派手だと思うのに、なぜこれ? 山口さんの声の状態に合わせた選曲? ふわーっと歌いすぎ。それでもとっても調子悪そうに聞こえた。
R2 美声だけど、強っ! この 「私」 なら、小瓶に思い出詰めるよりも押し掛けていきそう。
レベッカの翻訳は上手いんだ、と再認識。メロディーラインと日本語のイントネーションがぴったり。最近聞いたコンサート版の2作品はその点、時々違和感があった。
R4 期待が高すぎたかな? 禅さんまで声がアレとは。時々ふわっと抜けそうになってたのは、この人にしては珍しいかも。フランクにしてもちと笑い杉。で、相変わらず 「これでも慰めてるつもりか」 な関白宣言歌詞。
R5「今宵マンダレイで」 このアンサンブル曲が聞けたのは嬉しかった。ぜひ派手にくるくるターンとかしてほしかった(笑)
MA1 「ILLUSION」 これまた調子が… ひっくり返りそうになっていた。
MA2 「100万のキャンドル」 さすが持ち歌! 意外と歌い上げず、舞台の流れを感じるよう。「心の声」はぐっと盛り上げて。
MA4 土居さんはアニエスソロが一番良かった。こちらも、さすが歌い込んでいる。
MA7 "Ich lieb' dich mehr denn je" パトリック登場でフェルセンソロ。これ、CDに入ってないよね? 聞き覚えなかったし。聞けて嬉しかった。最後、ピアノのロングトーンで30秒は伸ばしてたように感じた。
MA8 "All I do" デュエットは、クンツェだからきっと英語版も完備だしと思ったら、あたり。新妻さん、さすが英語も歌いこなす。トークでささやき通訳もしてたし。スタイルいいなあ。マリー、ほんとはマルグリットと同じ年なんだよね。その意味でも合っていた。
MA9 "Jenseits aller Schmerzen" 曲目や歌い手を変えてきた曲が多かった中、今回もこれが入ってて嬉しい。ドイツ語は難しかったのかな。ここのマルグリットは Sabrina が恋しかった。
M!1 「ここはウィーン」 これもコンサート向きの曲。歌詞のぎっしり詰まった、畳み掛けるようなメロディーがいい。日本語こうだっけ、と懐かしく。とはいえ、頭の中で ♪ヨギッ ピーン というのが響いてw ドイツ語で聴きたくなった。
M!2 「僕こそ音楽」 赤い長上着がかわいいヴォルフ。無難に歌いこなす。前回のパトちゃんサンタほどの楽しさ (と破壊力)はない。
M!4 禅さんの歌では一番聞き応えあった。低音系の曲だから、この日の声でもOK。父親キャラもうまい人だし、レオポルド、本舞台でも見たくなった。
M!5 土居ナンネール、かわいらしい発声はBWMLのポカポンタスなノリ。当時の方が調子は良かったかな。最初は後ろを向いているレオポルドが、ややわざとらしい50センチ開脚の仁王立ちでちょっとツボ。ハモリがさすが綺麗だった。
M!6 ここは強さがぴったり! 新妻コンス、本舞台で見たい。コンサートでの Marjanやチョン・ソナさんの舞台でも思ったけど、歌える人だとこんなに聞かせる曲なんだよね。
M!7 育くん、シカネーダーにはおとなしすぎる。吉野さんの臭みと踊りまくりが恋しい。
M!8 最後は跪いて懇願するヴォルフ。パトリック曲の中では印象が薄かった。何しろ、「馬鹿が出てきたよ~」 だった、前回の "Ich bin Musik" が楽しすぎたから。今回もやらせてくれたらよかったのに。
M!9 土居さん、これまで日本語で聞いた男爵夫人の中では一番上手い。でもこれまた期待値が高すぎたからか、意外と普通な感じだった。調子が少し悪い目だったのかも。
M!10 ノーコメントにさせていただきます。
M!11 えっ、育くんアンサンブルパート? と思ったら、途中からヴォルフになって、まさかの2人ヴォルフ。Patrick のドイツ語シャウトは前回ほど抜け出して聞こえない。ひょっとして音量調整されてたりして(^_^;?
E1 「驚異のウエスト50センチ~」 はさすがにないだろうけど、60は切ってるかもな一路さん、スタイル素晴らしい。若々しいし。演技を含め、ダンヴァース夫人よりはさすがしっくり来るが、歌は舞台で聴いていた頃に比べるとかなり… がんばってはいた。
E2 まさかの育三郎ルキーニ。歌はうまいが、これまたキャラが薄い。パトリックの方が似合いそう。アンサンブルの人たちに缶をガンガンしてほしかった(笑)
E4 パトリックのトート、今回の白眉だった。個人コンサートとかで歌い込んでるらしいし、迫力たっぷり。パンチの利いたシャウトで、声がすごく出ていた頃のマテを思い出す。で、もっと上まで軽々だし。音域広い! フェルセンみたいな端正系より、こういう路線の方が合ってるのでは(笑) あと最低15キロ絞ってくれたら、本舞台でも見たいんだけど。
E6 育くん、これが一番良かった。今更やらないかもしれないけど、東宝版でも見たいなあ。山口トートが横向いてノリノリで誘惑しているのに、全然眼中にないルドルフが笑えた。