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日本版LNDも気に入りました


by yukituri

ジキル&ハイド東京前楽・マイ楽 感想

2012/ 3/ 27 18:30 日生劇場 グランドサークル階1列10番台

比較感想の続きの前に、マイ楽感想を少し。




初めてのGC階、なるほど、Hochparket (直訳すれば "高い平土間” ) なんですね。舞台が近く、見やすいです。すぐ上に天井があるのはやや閉塞感も。サイドとサブセンの間くらいで、1階席の光の柱が、斜めからよく見えました。ピンスポ状態だな、とか、けっこう後ろまで当ててたんだ、とか。石畳は2階からの方が立体的で綺麗でした。

音楽はやっぱり格好いい! 聞いていて盛り上がる。客席横のモニターをわざわざ見ない限り、指揮者の踊りが目に付かないので、気が散ることもない。

石丸さんの声はけっこうぎりぎりで、「闇の中」からしてもう、あれっと思うところが。気迫や演技は高まってましたが。「時が来た」はけっこう危ない感じ。"Dangerous Game" の最後はデンジャラスなんだということが実証されましたw
でも、歌い込んで深まってたのは前に書いた通りですし、1幕最後のハイド上げは危なっかしくも果敢に挑戦してくれたので、良かったです。
後を考えてのセーブが必要なかった千秋楽、聞いてみたかったな~

そうそう、披露宴で、ハイドに追われたストライドが手すりの向こうに落ちる時、割れた瓶が手を放れてこちら側に転がるというハプニングがありました。「何を使って殺すんだろう」とちょっと心配したけど、嫌み台詞をゆっくり言う間に普通に拾い上げて、全然セーフでした。さすが。

濱田ルーシーは少しだけ大変そうなところがあったけど、ますます好調。愛読してる四季ファンの方の爆笑イラスト付きブログ (滅多に外部作品を見てくれないのが残念) で、眼鏡の委員長とおさげの副委員長が Dangerous Game を踊ってる絵を見て吹いてたんですが、そういう真面目さはちょっとだけ減ってたと思います。

笹本エマは、最後の目つきがいつも少し違って面白い。この日はねめつけるというより、放心して左右を見ている感じもしました。この作品ではひたすらヘンリーを受け入れる健気な令嬢で、それも上手いけど、ルーシーも合いそうです。

「その目に」はいつも最高。チケット代の3割くらいは価値あり。

ダンヴァース卿の中嶋さん、最初思ったのと違って、音感がないというわけではないんですね。毎回、音に合う比率がかすかに高まってますから。初めは1割くらいが、この日は3割くらい? 後1月くらい出続ければ、侯爵夫人のような普通にかなり残念レベルの歌になったかも。でも、それでは遅すぎるし、ミュージカルの舞台はOJT (実地訓練?) の場ではありません!
by yukituri | 2012-04-01 15:55 | Jekyll & Hyde