ヒロインが歌えるって素晴らしい!< ルドルフ (一言)
2012年 07月 17日
B席4000円(K列サブセンター)なら十分以上に元取れた。
ルヴォー演出のウィーン版を、7~8割方忠実に再現 (だから村井さんといえど皇帝ソロはなし) セットもシーンの繋がりもつじつまもすっきりと綺麗。
よしよし、ちゃんと「ユーリウス・フェリックス」探しがテーマになってる。これがあると、恋愛面も政争も一本筋が通るし、マリーがただの大物狙いの上昇志向娘?じゃなくなって好き。
衣装がウィーンより地味なのはなぜ?
帝劇の舞台はライムント劇場よりずい分広いことが分かった。
オケの音はウィーンがずっといいな。序曲からワクワク感がずいぶん違った。音楽の都だし、しょうがないのだけど。
井上くん、初演のナイーブな皇太子ぶりがルドルフの実年齢相応になった。Drew ほど臭みはないけど。顔つきの王子様度が減った? それともそういう役作り? がなり風の台詞と歌が前半かなりあったのは、それも役作り? 夏風邪? 後半は聞き応えが上がった。
スケートは一応こなしてたけど自信なさそう。和音さんの方が余裕たっぷり。オケピに落ちなくて良かったねw
ヒロインが歌えるって素晴らしい! 和音さん。本気でやれば井上くんを歌い負かしそうな人って初めて見た。強さもあった。綺麗なバラードももちろん聞かせるが、ターフェとの対決のところの強い曲が最高。最初に好きになったのが宝塚・ワイルドホーン曲 "Never Say Goodbye" の闘う女の大迫力ソロだったことを思い出した。(正直、主役ペアよりもずっと印象的だった)
ターフェはああいう役作りもありなんだろうけど、正直、臭みや迫力の面で物足りなかった。Uwe さん用に増強されたこの演出を、初演最高の造形だった岡さんで見たかった… 岡さんと和音さんとの歌合戦が聞きたかった…!
ラリッシュの一路さんは、ルドルフと並んで元愛人でもそんなに違和感ないところはいいけど、歌は残念。クンツェ・リーヴァイコンの時と同様、安定して強い歌い方ができないように聞こえた。初演の香寿さんの方が好き。土井さんとかなら多分もっと好き。
あまり期待していなかったステファニーがまあまあだった。声の広がりは初演の知念さんよりいいと思う。
ん? と思うウィーン版との違いがいくつかあったけど、それはまた別項がいいかな。