美声色ボケ司教様 < ノートルダム・ド・パリ
2013年 03月 03日
カジモド (ノートルダムのせむし男): マット・ローラン
フロロ (ノートルダムの司教): ロバート・マリアン
グランゴワール (詩人、物語の語り手): リシャール・シャーレ
エスメラルダ (ジプシーの踊り子): アレサンドラ・フェラーリ
フェビュス (衛兵隊長): イヴァン・ペドノー
クロパン (ジプシーの頭目): イアン・カーライル
フルール・ド・リス (フェビュスの婚約者): エリシア・マッケンジー
譲渡掲示板で良席を譲っていただいたので (ありがとうございました!)、突発してきました、ノートルダム・ド・パリ。幸い、全員ファーストキャストのようでした。
この作品ねぇ… 実は私にとってはトラウマだったのですよ。
来日すると分からなかった2年前? ソウルで同じ英語上演ツアー版を見ることにしたら、風邪ひきかけでゾクゾクしてるわ、地下鉄5駅なのに3回乗り換えを避けようと思えばタクシーは大渋滞にはまって1幕半分以上見逃すわ、サブセンのいい場所と思って張り込めば会場が広すぎてほとんどサイドだわ (舞台も横広すぎてセットと人配置が間延び)、衣装も地味でネズミみたいだわ、何言ってるかほとんど聞き取れないわ…orz
今回もスルーで他に予算を回してもいいか、と思ったりもしたのですが。
とっても評判いいし、リベンジもしたいし、やっぱり1回くらい見とかないとね~ と。結果、正解でした。
どうせ日本語字幕あるならフランス語で歌えばいいのに… って思ってましたが、英語版も悪くないですね♪ ロミジュリ同様、量を抑えた超訳?なので、チラ見してから歌詞を聞くゆとりがあり、自力解読もちょっとできる。やや英語発音が怪しげな人が何人もいるけど、内容が分かれば私の拙い耳でもそこそこ推測付こうというものです。
一番、聞きやすかったのは詩人君。梶本さんと司教とヒロインとその兄貴分は、正直イマイチ聞き取れず。
韓国観劇の時も話は多少は知ってたとはいえ、字幕はハングルでしたから… いやぁこんな話だったんですね(爆)
粗筋に人物相関図 (見つけるヒント有) までついたチラシも、只だというのにいいサービス(^^) 作品としてはロミジュリの方がエンターテインメント性が高くて好きですが、展開分かって3~5倍楽しめました。
カーテンコールだけ撮影可 (と字幕に出る) びっくり! 韓国はともかく、日本の劇場では初めて体験しました。
↑右から、カジモド、フルール、グランゴワール、エスメラルダ、フロロ、フェビュス(半分でゴメン) 結構、ナゾな並び順でw
一番気に入ったのは、エロ坊主でこの物語では諸悪の根源、だけど本来は慈悲心もあって、とってもエエ声のフロロ司教様。一人だけオペラを鑑賞してるような感覚に陥る時もあったりして。フランス版のバルジャンだと聞いて納得! レミゼで見られるならパリ遠征してもいい~ と思いかけました。
踊りが色っぽいエスメラルダも、詩人グランゴワールも、自分勝手な隊長フェビュス (むしろフィビスと聞こえたが) も、歌が良かったです。
フロロとグランゴワールの歌が心地よくてつい舟を漕ぎかけ、幕間に11階のコンビニに走ってスタミナドリンクを一気したのは内緒(アセ)
カジモドは独特の柿渋声?と思いましたが、最後の絶唱はやっぱり素晴らしかったなぁ。
音楽は、前回の Mozart l'Opera Rock (これも来日で見てみたいもの) と打って変わった重厚さ。ロミジュリのようなセットの凝りや衣装の色彩の派手さもありません。
一番のウリはアクロバット? 鐘の中の棒にぶら下がって車輪?とか、確かにすごくてシルク・ド・ソレイユを思わせるところがありました。娼婦の衣装? ってかヒモ?w の踊りもしなやかできれいでした。
残念なのは、やっぱりカラオケ伴奏&アンサンブル歌は録音 (モブ=ダンサー) と、それにしては、のチケット代の高さかな。A席までしかないし。
驚いたことに、リピーターチケットにも全く割引なし。2階の飲み物券が特典としてあるだけ! ロミジュリの半額、とまでは言わないけど、せめてSの末席くらいは割り引いてもいいと思うのに。強気だなぁ~