スクルージ ~クリスマス・キャロル~ 一言
2013年 12月 09日
前にボイトレで習っていた出演者の方 (残念ながら講師は交代) にメールで案内いただいたら、共演キャストがなかなか豪華だったので観劇。程よく傾斜のある見やすい席だった。
脚本・作曲・作詞: レスリー・ブリカッス。同じ題材でも、前にケルンで見た Chris Murray 主演の VOM GEIST DER WEIHNACHT (クリスマスの精霊より ?) とは別作品だった。
市村正親 …エベネザー・スクルージ
田代万里生 …ハリー/若き日のスクルージ 笹本玲奈 …イザベル/ヘレン
武田真治 …ボブ・クラチット 安崎 求 …ジェイコブ・マーレイ
愛原実花 …過去のクリスマスの精霊 今井清隆 …現在のクリスマスの精霊
初日ソワレ。市村さんはどちらかというと演技の人だと思うし、昼の初回を見た人に脇役の方が歌がうまいと聞いてハードル下がってたので、スクルージの歌が思いのほか凄く聞こえた。2回目で声の出が良くなったのかも。あと、何度も上演で練れてるし、音域が合っているのだろう。クスッと笑わせる呼吸はいつもながら上手いし、年回りもエンジニアと違いってぴったり。
絵本のようなオーソドックスに綺麗な背景・衣装、にぎやかなダンス (合唱中も大体は踊ってるので、アンサンブルさんは体力勝負だとか) 派手なフライングで、とってもご家族向け。ほっこり終わって、すれた大人も、エエもん見た気になるかな。ただ、一人で見に行くとややわびしいかも。生き方変えようと思っても、スクルージと違って慈善する元手ないしなw
ミューファン的には、歌の量や難易度はやや物足りない。もっといろんな人にソロ振ってほしかった。スクルージの分を少し万里生君に分けてあげて~ と思ったり。
スクルージの甥・ハリー/若き日のスクルージの万里生くん、金の亡者なりかけ演技が割と良かった。が、市村さんの過去の姿、というのは体型的にかなり無理なんじゃないかい。
ラブ・ネバー・ダイではこの2人、恋敵なんですよね… どうなるか。
スクルージの昔の恋人・甥の妻の2役の笹本さん、エポニーヌとは全く違う可憐さと裏声ヒロイン歌に感心。
武田さんはあまり歌の人ではないけど、歌い上げないので無問題。つつましく生きる子だくさん事務員の雰囲気はよく出ていた。
「過去のクリスマスの精霊」 の愛原さん、さすが元塚娘トップ、清楚で美しい。奥さん役は旦那より気が強い。
とっても出落ちキャラの 「現在のクリスマスの精霊」 様は無駄に? 貫禄&美声w
基本的にみんな歌が水準以上なのは聞いていて気持ちいい。ティム坊やだけは声が割れていたけど、下手というより調子が悪いという感じ。