日本版LNDも気に入りました


by yukituri

舞台美術も歌も好み < 4/22昼 ラブ・ネバー・ダイ

4/22火曜日のマチネ、ラブ・ネバー・ダイ (Love Never Dies) を見てきました。
注意: 以下、久々なのでやや甘めです。




d0064742_15344537.jpgお目当て + 消去法で選んだ、市村/濱田/田代/笹本/香寿 の組み合わせ、この日この回だけしかなかったので、一度だけ見るならここで張り込もうと決めていました。幸い、仕事もぶつからなかったし、前方センターのとても見やすいお席を取っていただくことができました (大感謝!)

これが平日昼1回だけなんて、なんてもったいない。見られなくて怒ってる地方の人がいましたよ。週末も入れて前半からあと何回かやればよかったのに。そうすれば私ももっと早く行ってリピートしたかもしれない。いや多分してました。

作品としては、ロンドン再演、ウィーンコンサート版と来て3バージョン目、豪DVDを入れれば4バージョン目。去年秋の欧旅行前に借りたDVDでの予習が、英語詩を聞きながら字幕を追うので内容を思い出しやすかったです。貸していただいてこちらも大感謝。

期待よりも相当良かった。歌も演出も。日本版だし蛇足な昼ドラ続編だし… と、ハードルあまり上げてなかったこともあります。前回の、音楽と演技は素晴らしかったけど仮面もかぶってないウィーン版は、怪人としては見かけが物足りなかった。フル舞台はやはり楽しめ度合いが違いますね。

セットがきれい。もちろん設定上、見世物小屋なキッチュさですが、その中で美しく、安っぽさがない。細長い角錐とかDVDに似てると思ったら外国チームでしたか。こうやってきちんと招聘するのはいいな。日本で演出し直すより満足できることがずっと多いです。

大きな円形の枠に仮面を組み合わせたセット、これはDVDにありましたっけ? 日本版で導入ならいい改良です。途中、目がピカピカした時には笑っちゃいました。狙ってるね!

d0064742_15351285.jpgファントムの市村さん、さすがは日本の初代怪人様、演技に説得力ありました。もう少しお若い頃に観られてたら素晴らしかったでしょうね。幕開けの "Till I Hear You Sing" 聞かせてくれました。その後は疲れからか、中音域が響かないやや上ずった音が耳に付きました。なんだか聞き覚えある感じ。誰かさん特有な現象ではなかったんですね。
鹿賀さんは休演あったそうですし、やはり一人、働き盛りの4、50代を入れておけばよかったような。

クリスティーヌの濱田さん、これまたもう少し前に見たかった、やや往年のプリマ感。でも、こういうお姫様タイプもかなり歌いこなせるんですね。やわらかい優しい声でした。主題歌の終盤、2、3回キーンと辛そうな場所があったくらいで、音域はほぼ大丈夫。本番前の楽屋で白いドレスに白い髪飾りをしているところなんて、エリザベートもいけたかも、と思ってしまいました。
所作の優雅さには改善の余地がありそう。あまり意識してなかったけど宝塚娘役は凄い。
個人的にこの人は迫力系で見たいので、ラブネバなら、もったいないけどマダム・ジリーですね。ウィーンで見たマヤさんと比べてみたかった! 次のカルメン楽しみです。

そういえば、クリス的な姫役者って、日本だと誰でしょうか。若くて可愛くて喉も強い、観劇済みの範囲ではあまり思いつかないような (ベクトル合うのは大塚さんですが、歌の強さというともう少し…) お隣なら何人か見かけてますけど。日本にも探せばいるなら、ぜひ発掘されてほしいです!

香寿さん、歌のファンなんです。雰囲気が暖かいので、見守り役にはぴったり。ただ、マダム・ジリーとしてはちょっと惜しいかな。ラスボスくらいの迫力がほしい (一幕最後のマヤさんの出はゾクゾクものでした) もうお一方も見るべきでした。メグとの親子の情はよく出ていましたね。

ラウルの万里生君、がんばってる。がんばってるけど、どうしてもアル中借金オヤジに見え切らない。本編オペラ座のお坊ちゃまラウルならきっとぴったりでしょう。無理でしょうが見てみたくなりました。格好よさ一瞬復活、の楽屋シーンはほっこりで、その後の舞台袖での表情も注目してしまいました。対決歌もある2幕は聞かせどころですね。大ソロないのが残念。

今回のお気に入りはメグの笹本さん。結い上げた金髪が似合い、水着の美女ショーが可愛いこと。クライマックスの桟橋? で、放心した眼差しに乱れ髪の横顔に目がひきつけられました。柔和な表情に戻ったカーテンコールがまた印象的でした。

歌のレベルがみなさん一定以上なので、うさんくさい再会の歌がとても良かったです。母国語で聞くからだけではなさそうな薄黒さアップ (笑) 歌詞も尽力してるんでしょう。

訳詩、あちこち上手に処理されてて流石でした。
"Love Never Dies" → ♪ 愛は決して、決して死なず… の2行1フレーズ化で意味を入れたり。"Till I Hear You Sing" → ♪君が歌うまで~ と1語抜いて合わせたり。

"Beauty Underneath" がサビだけでバシッと訳せないのはそりゃしょうがない。親戚筋のドイツ語でさえ相当辛かったし… カタカナなら "シェーンハイト・ズィッヒ・フェアビルクト" (よく口が回るという言い方だと思いませんかw 英直訳 = beauty hides itself みたいな)
1曲を通してなら大方の意味は入ってました。

ただ、グスタフの掛け合いは "Yes" を 「はいっ」 じゃだめなんでしょうか~ せっかく長さが合うのにな。Ja! はよかった。
あと、♪月のない夜~ は 月なき夜~ (岡コンサート) で覚えちゃってたので、字余りに感じました。踊るなら~ → 踊る時は~ (エリザベート "Wenn ich tanzen will") をちょっと思い出したかも。

ともあれ、予想外に気に入りました。買い足そうとしたら評判良くて、ほとんど出回ってないみたいですね。残念だけど納得でした。
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by yukituri | 2014-04-24 15:42 | 国内観劇 (その他)