”ベルばら” はしご・続き
2006年 05月 28日
やっぱりオスカルはフェアリータイプか、違っても 「強さの中のもろさ」 が見える人にやってほしいな。稔さんは声質も低いようだし、どっしりした帝王タイプだと感じるので。エリザベートのガラコンサートで見たフランツ・ヨーゼフはぴったりだと思ったけど。ベルばらだと 「受ける」 演技が多いフェルゼンとかアンドレの方が向いてそう。もっとも、オスカルとしても後半はだんだんのった演技になってきていた。
香寿さんのアンドレは情感たっぷりで、これは役柄的にもOK。歌も朗々としていて心地よい。
安蘭さんのフェルゼン、貴公子ぶりも似合う。娘トップの星奈さんの相手だから、けっこう美味しい役。これまで知らなかった歌も2曲ほど聴けて良かった。ただ、稔さんのオスカルより明らかに華奢だった(ちなみにアントワネットとは同じくらい。ラブシーンでは星奈さんが腰を落として胸に寄り添ったりして)。オスカルが惹かれる、フェルゼンとしての魅力と包容力が出ていたのはさすがだけど、逆の組み合わせの方が合ってそう。
星奈さんは歌も姿も綺麗でいい王妃っぷり。しかし、トップコンビのサヨナラだそうなのに、2人が組まない作品でいいのかな。「フェルゼンとアントワネット編」 をさせてあげれば良かったのに。
む、すると宙組が「オスカルとアンドレ編」になっちゃうか。和央さんのオスカル…? ごめんなさい、あんまり想像付かないな(ついでに湖月さんも)。もちろん役者さんたちだから、演技でそれぞれ引き寄せるだろうけど(稔さんもそうだった)、172/4センチのオスカルじゃアンドレ役は大変だろう。昔雪組でやったというアンドレ主役パターンなら可能かな。
ちなみにこの 「オスカルとアンドレ編」 のストーリー自体は、フェルゼン (帰国するまでだけだが) とアントワネット (やな部分が多いが) も出てきて、けっこう筋は通ってると思った。