日本版LNDも気に入りました


by yukituri

「エリザベート」 データ④ あらすじ (2幕)

(基本的に海外版、曲順はバージョンごとに少し違うので、私が一番筋が通っていると思うものにしてあります)

 ブダペスト。オーストリアから半独立した 「ハンガリー王国」 の王と王妃としてフランツ・ヨーゼフとエリザベートの戴冠式が行われている大聖堂前で、ルケーニが幸せな皇室一家の絵をあしらった土産物を売りながら 「嘘っぱちさ。シシィはすごいエゴイストなんだぜ」 と嘲笑する (Kitsch)。2人が出てくると、ハンガリー人たちは国の地位を向上させてくれたエリザベートに歓呼する (Eljen、省略のバージョンも多い)。勝ち誇るエリザベートを死が笑い、自分との踊り (=死ぬこと) へ誘うが、彼女は 「踊りたいか、誰と踊るかは自分だけで決める」 と拒む (Wenn ich tanzen will)

 ウィーンでは、母に構ってもらえない小さなルドルフが寂しがっている。そこへ死が 「友達だ。いつもそばにいてあげる」 と忍び寄る (Mama, wo bist du?)。「息子はエリザベートの言いなり、このままでは国が危ない」 と憤慨するゾフィーは、取り巻きたちとフランツ・ヨーゼフに別の女をあてがう作戦を立てる (Wir oder sie)。グリュンネ伯爵はマダム・ヴォルフの娼館に出かけ、性病持ちのマデレーネを皇帝用に選んでしまう (Nur kein Genieren)。エリザベートは運動中に倒れ、医者に化けた死が性病を告知、「一緒に逃げる=死ぬ=最後のチャンスだ」 と誘うが、彼女は 「夫が裏切ったなら、私も自由になる権利ができた」 と出て行く (Maladie)。

 エリザベートは放浪の旅を続け、何年たってもウィーンに寄り付かない (Rastlose Jahre)。フランツ・ヨーゼフはゾフィーに 「あなたのせいだ」 と詰め寄る。ゾフィーは 「もっと大事なもの(国)のためだ」 と答えるが、彼はもう聴く耳を持たない。ゾフィーは一人 「義務を忘れたものは滅びてしまう」 と嘆くが、年老いた彼女は退場するしかない (Bellaria)。

 エリザベートは放浪中も好んで精神病院に慰問に行っていた。「自分が皇后」 と妄想する患者に会った彼女は、「あなたは体を拘束されてるだけだけど、私は魂まで縛り付けられている。私が戦い続けて得たものは? 何も、何もない。でも完全に自由になるために狂う勇気もない」 と嘆く (Nichts, nichts, gar nichts)。

 成人したルドルフは、父皇帝と政治的に対立、民族主義的な憎しみが募っている、と父の目を開かせようとする。ドイツ民族主義者のデモから20世紀・ナチスの幻影 (Hass)。死が現れ、「もう時間がないぞ。正当防衛だ。皇帝になれ」 と唆す (Die Schatten werden länger)。だが、クーデター計画?は露見。ルドルフの立場は厳しくなる。
 一方、ギリシア・コルフ島の別荘でエリザベートは交霊術にふけり、傾倒する詩人ハイネの霊を呼び出そうとするが、代わりにマックスの霊が現れ、「幸せになる努力をしていない」 と叱る。エリザベートは 「もう私の心は石のよう。パパみたいになりたかったのに」 と悲しむ (Wie du, Reprise)。
 ウィーン。ルドルフは久しぶりに会ったエリザベートにとりなしを頼むが、彼女はうるさがって聞き入れない (Wenn ich dein Spiegel wäre)。 絶望した彼は、死に渡された銃で自殺する (Mayerlig-Walzer)

 息子の自殺を招いた罪を悔んだエリザベートは (Rudolf, wo bist du? )、「もう十分苦しんだ。解放して」 と死にすがるが、死は 「遅すぎる。そんなお前は欲しくない」 と退ける。ルケーニは、「嘆きの皇帝一家の絵つき、新商品だ」 と土産物を売って茶化す (Mein neues Sortiment)。
エリザベートは絶望の中、放浪を続けている。後を追ってきたフランツ・ヨーゼフが、「愛している。戻って来てくれ」 と頼むが、彼女は 「私たちは、すれ違う2隻の小船のようなもの」 と断る (Boote in der Nacht)

 黄泉にある?沈む船のデッキ。親類の皇族・王族が次々と倒れて行き、エリザベートの姿は見えない。死は 「これはそちら (フランツ・ヨーゼフ) の悪夢。エリザベートは俺のもの」 とあざ笑い、ルケーニに彼女を ”救う”ためのヤスリを渡す。必死で止めようとするフランツ・ヨーゼフや、他の王族たちは奈落に飲み込まれていく (Epilog)
 スイス・レマン湖のほとり。ルケーニはエリザベートを刺す (Attentat)。息絶えたエリザベートに死が 「これ以上待たせないでくれ」 と呼びかけると、エリザベートは若い姿で起き上がり 「2人で永遠の中へ消えていこう」 と応える。死は彼女に情熱的に口づける (Der Schleier fällt)。終。
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by yukituri | 2006-08-26 11:11 | エリザベート (データ/雑談)