日本版LNDも気に入りました


by yukituri

突発2回目、AKURO千秋楽

今朝たまたま見たチケット掲示板で後ろの方だけど1階席を譲ってもらえたので、AKUROの千秋楽に行ってきます! 鈴鹿御前がした ”とされる” ことと、アケシの ”真相” をよく見極めたいな、と思ってます(^^)

(翌朝追記。とりあえず伝説vs真相分)

2回目だったのと、各種伝説のHPで予習して行ったので、中身がなかなかよく分かりました。1幕2幕とも、幕開けからすぐ昔語り=伝説になっちゃうから、劇の構造が分かりづらいかもしれませんよね。高麿の語り部分以外は。とにかく、鈴鹿御前というのは、平安初期の 「現代の伝説」 に登場する人物であって、アケシの実像とは全く別です。というわけで、あの作中の伝説と真相を整理してみました。

伝説1) 天竺の魔王の娘 「立烏帽子」 が鈴鹿山に天下り、北の鬼・悪路王と協力して日本を我が物にしようとする。田村丸が退治しようと来た時、立烏帽子はその勇姿に惚れて、殺す代わりに夫にしたい、今後は鬼退治に協力すると誓う。以後 「鈴鹿御前」 と呼ばれる。

真相1) 蝦夷の娘アケシは戦で捕らえられて都に奴隷として売られ、大和名を ”鈴鹿”と付けられる。田村麻呂の妾 (多分) となり、娘を産む。寵愛を受けている間は御前とも呼ばれてたかも。

伝説2) 立烏帽子=鈴鹿御前は、愛する夫の悲願、悪鬼征伐を果たさせるため、悪路王の住む達谷窟に田村丸を案内する。当初は劣勢だったが、鈴鹿御前自らも魔法の剣 (おそらくあのヒラヒラする袖の表すもの) を振るって戦いに協力し、田村丸は見事悪路王を討ち取る。

真相2) アケシはこれ以上、蝦夷の女子供が奴隷に売られるのを止めたいと田村麻呂にすがり、田村麻呂はアケシを和平の使者として日高見に送る。それを信じたアテルイは都へ向かい (史実では降伏→連行) 処刑される (どこまでが最初から策略だったかは不明)。田村麻呂は用済みになったアケシを追い出し、アケシはぼろぼろ、盲目になって故郷に戻る。

とまあ、かなり正反対。とはいえ、悪路王 (アテルイの伝説名) が死に際に 「生まれ変わり死に変わり」 と歌ったり、「この日の本の礎が何であったか(我々は伝えていくぞ)」 と言ったり (伝説では鬼の呪いという感じかな)、お話とその後の現実芝居がクロスオーバーするところも。この悪路王の言葉は、そっくりそのまま高麿も最期に言ってますね。つまり彼も、大和側から見れば ”鬼”として語られる資格十分。逆に、鬼というのはそうやって敵を貶めた言い方にすぎない、ということが強調されてますね。
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by yukituri | 2006-10-29 15:55 | 国内観劇 (その他)