日本版LNDも気に入りました


by yukituri

AKUROと 「火怨」 高橋克彦著

連休の1日、せっかく晴れたと言うのに外出もせず、この間借りてきた高橋克彦著 「火怨―北の燿星アテルイ」 をつい読みふけってました。上下本でずっしり重いから、なかなか手を出せてなかったんですけど。読んでみると、「貧しさにさげすみが加われば…」 とか 「国は土地ではない」 という台詞とか、江刺の長の ”イサシコ” とかが出てきておおお~。

AKUROの種本の1つと見えます。ただし田村麻呂の人物像は正反対。こういう格好いい田村麻呂とアテルイの心の交流の物語も見たかったなぁ。

「火怨」、ちょっと蝦夷側や田村麻呂を美化しすぎ?と思ったりもしましたが、面白かったです。「炎立つ」 をかなり思い出すのはご愛嬌。
意外だったのは、蝦夷の習俗の差が全然描かれてないこと。ただの田舎の人たちのようでした。アイヌの親類かと思ってたんですが。朝廷の勢力外なだけの日本人と変わらない民族という有力説もあるそうですから、それを採用しているんでしょうね。でもそうなると、どうして大和人から 「鬼」 や 「獣」 と言われるのか、ややリアリティがない気も…

というわけで、東北古代にちょっと耽溺。荻原規子さんが 「薄紅天女」 の後書きで挙げている 「悪路王伝説」 とか 「坂上田村麻呂」 とかも読んでみたくなりました。うーん、図書館があまり近くないのがツライです。
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by yukituri | 2006-11-03 21:31 | 普通の日記、PC・語学関係