日本版LNDも気に入りました


by yukituri

「レベッカ」 新訳ハードカバー感想

図書館に文庫版のレベッカを返して、新訳ハードカバーに借り替えて読んだので、感想を少し:

まず後書きに目を通したら、訳者解説という感じで親切だった。作者ダフネ・デュ・モーリアの生涯や性格がまとめられ、マンダレイ (この本では 「マンダレー」) の場所や、モデルになった屋敷についても一通り分かる。この作品自体の位置付けも。何と、世界文学全集にも (時々) 入ってる 「ジェーン・エア」 と並び称されるくらいのゴシック・ロマンだったのか~

文章は古めかしさがなく、全体的には読みやすい。カタカナ語はやっぱり3~4倍くらいは多くて、ところどころ気になった。

新訳では、「ツツジ」 と 「アゼリア」 が同居。2単語なのかな? でも、アゼリアって知らないし、統一してほしい。ブルーベルって? 文庫ではツリガネソウにでもしてたのかな。シャクナゲだかシャクヤクはどこ行ったの?

「ミセス」 と 「夫人」 が同居。フランクの 「私」 の呼び方は、文庫版では「奥様」、新訳では 「ミセス・デ・ウィンター」。確かに 「デ・ウィンター夫人は」 と本人に向かって言うのは日本語的におかしいだろう。ミセスでもまだ違和感があるけど、ダンヴァース夫人や執事のフリスが 「ミセス・デ・ウィンター」 と言う時はレベッカのことだから、対比を残したかったのだろう。

「私」 とマキシムの口調がほぼ対等。文庫版では、「私」 は、結婚後も 「どうなさったの?」 「何でもありませんわ」 という調子。一方、新訳では 「主人」 という言い方を多用しているが、文庫ではあまり覚えなし。「マキシム」 に置き換えてたのかな。英語はただの he かな?

…後から読んだから、どうしても文庫版を基準にして比べてしまう(^_^; また文庫を借りて比べようかな。翻訳、訳者次第でかなーり違ってくるということが改めて分かった。1箇所は文章の意味自体が反対だったり(^_^;
翻訳って、口調一つ取っても日本語ではイチから設定しないといけないし、言葉遣いの好みが出るから。私が訳すとしたら (こんなに上手くはできないけど) やっぱり違った結果になるだろう。
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by yukituri | 2007-09-26 06:04 | 海外 Musical 話題