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日本版LNDも気に入りました


by yukituri

ベルばら・ベルナール編感想

明日 (もうかなり今日…爆) の神奈川楽の予習にと思ってベルばら原作漫画を読んでたら、思わず夜更かし、目が冴えてしまったので、ついでにベルナール編の感想も書きたくなってしまいました。構成とかネタバレも入るから、一応 more に隠しておいたのですが、終了後ですし戻しますね~

開幕時は華やかなショーみたいな感じで、安蘭さんは金褐色の髪に宮廷服で歌い踊る。とっても誰かを思い出す格好… 時代もほとんど一緒だし、わぁ~ん、パーシーで見たかったよう(涙) そりゃー、ネオダンディズムも楽しんだけど、セット簡略版のスカピンツアーだったらもっと嬉しかったのに! 「理想を求めたはずの革命が…」 なんてもろ同じ台詞もあったし。

その後、他のメンバーがフィナーレ群舞みたいのので時間を稼ぐ間に着替えて(^_^;? 今度は黒髪黒服になって黒い騎士として登場。

新曲が印象深い。「永遠のオベリスク」 とか 「愛の形」 とか。あまり昭和歌謡曲でもなかったし。何といってもうまいから聞かせる! 下手な人だったら、それほど印象に残らなかったと思う。

安蘭さん遠野さん (ポスターより髪型が地味化。原作に近い) の主役カップルは、演技ももちろん上手。
涼さんのオスカルも丁寧な造形で、原作を読み返してみたけど、けっこう印象が重なるものがある。彼女の遺志がベルナールとアランに強い影響を与え、10年後にナポレオンの皇帝即位に対抗する行動を取らせる。
立樹さん、2役はびっくりー。アンドレはそんなに重要な役割ないけど、元オスカルの部下、現片腕の将軍、アランの暖かさや、ベルナールへの気遣いが感動的だった。漫画 「エロイカ」 のその部分とは最後、ちょっと違う?

アンドレとベルナール、似てるなあ(^_^;A 黒髪で、軍服か盗賊服(笑) でなければ平民ファッションだし。安蘭さんのアンドレって何度か見てたらから余計にか。ま、ベルナールは前のアンドレと違ってやんちゃな感じで、演じ分けはしてたけど。舞台上での差別化のためか、立樹アンドレはゴツイ眼帯付き (目のことは隠してないって設定なのね) 後半のアランとも印象変えないとまずいだろうし。

わお、同じにしきさんのロベスピエールが、今度は安蘭さんの盟友役(笑)
さすがスカピンの冷血独裁者と格好は変えてる。踊ったりもして大活躍。

こうして書いてると、何だかすごく気に入ったような感じだけど、残念な点もそれはいくつもあった。

前にも書いたように、セットがショボイ。ユリカーテン前の芝居も多すぎる。貴婦人のところとか、間延びした部分もいくつも。これとか最初の踊りとか縮めていいから、入れてほしいシーンがいくつかった。

例えば、オスカルがベルナールの案内でパリに行って民衆の姿にショックを受けるとか、衛兵隊を率いてバスチーユの戦闘で民衆と共闘して死ぬ所とか。オスカル編じゃないし、比重を大きくしすぎないためかもしれないけど、終盤あれだけ 「オスカルの遺志を…」 というなら、少なくとも、彼女の理想と革命に命を捧げたことを、もっと分かりやすく描いていい。

アランも10年後シーンに唐突に出てきすぎ。本当は立樹さんとは別な人にして、前半から少しでも出しておくべきだと思う。

全部新曲がコンセプトなのかな。別にオスカルとアンドレに1節ずつ伝統の名曲を歌わせたり、伝統のバスチーユダンスをしたって別にいいのにな。戦闘シーン、あまり迫力なかった。

そうそう、ベルナールとロザリーがパリに着いて 「おめでとう!」 って歓迎された後、即、ロベスピエールがアジッてバスチーユ襲撃ってあんまりなんじゃないの(^_^;? オスカルもすごい時期にのんきに2人を送り出したことになってしまう。こういう時こそ一度カーテンを下ろして、何ヶ月か経ったと説明すればいいのに。

最後、ベルナールが 「アンドレ!」 と叫ぶなら、2人に接点や対話がもう少しほしい。ロザリーが王妃とフェルゼンを呼ぶのも、ファン向けのサービスとしてはOKだけど、単独の物語としてはきついなー。やっぱり本編を知ってるというのが観客には要求されるのかな。

紗幕の後ろに出てくるその4人、フェルゼンは夢乃さんで、アントワネットはパンフで見たらまさかの麻尋さんだった! 将来、麻尋さんがヒロイン役で2人が組んだりすることもありそうかも。
by yukituri | 2008-11-30 03:02 | 宝塚 (他作品、雑談)