雪組 風の錦絵/ ZORRO 仮面のメサイア
2009年 05月 02日
第1部は35分くらいであーっと言う間に終わり、2部が長め。何かどっかの Super Live 2 を思わせる構成だ(^_^;
第1部は和物+ 若干無国籍のショー。青天はそんなに好きではないので笠をかぶっている風の盆のしっとりした場 (松本先生 -驚異的に若い- の 「風の女」 の日舞が効いている)、川中島の場 (扇の舞での戦いの表現や轟さんの総髪の兼信が格好いい)、菊人形= 静御前と義経の場が気に入った。ここの
第2部は、(「怪傑ゾロ」 + インディアン) × ノー天気風味 (失礼!) な冒険活劇。「スカピンを薄くしたような」 とも聞いていて、それも当たってはいるけど、インディアン話がかなりの比重を占めてるので、これはこれで別物として鑑賞できた。ただ、植民地の日常にしては、スペイン人の皆様は、ベルサイユ宮殿の使い回しと思しき宮廷服やドレスで着飾りすぎ。アントワネットのじゃないの!? というのまであった(爆)
今回退団の白羽さんは、ゾロ女性版の勇ましい役… かと思いきや、実は相当、すっとんきょうで、ゾロそっくりの帽子と仮面と黒服とマントで剣を持ってはみても、空回りしてはゾロに助けられるお嬢様。しっとりした歌を、もう少し聞きたかった。
ゾロ/ ドン・ディエゴの水さんは、扮装してヒゲを付けると、なかなかいいオヤジ風味を醸し出していた。顔を隠しても格好いいのはさすが。マントを翻してのダンスや剣戟シーンも見ごたえがあった。
あと印象に残ったのは、ディエゴに忠実なインディアンで 「ゾロの影」、ベルナルドの音月さん。”言葉を捨てた” 役なので、歌がないのが残念… と思ったら、フィナーレのエトワールでほとんど1曲歌ってくれてよかった。ダンスで白羽さんをリフトするところも綺麗だった。華奢に見えるのにえらい。
スペイン人に一族をほとんど皆殺しにされたのに、なんでみんなディエゴに仕えてるの、インディアンの衆? とか、総督一人追い出しただけでみんなを救ったことにしてゾロの正体ばらして大丈夫なのディエゴ? とか、それこそ反乱だよ次の総督が来たらひどい目にあうんじゃ? の兵隊さん&住民たちとか、考えればかなり能天気な部分もある話だが(^_^;A 「なかなか愉快」 と思って見終われた。前回の "My Dear New Orleans" より明るいのは間違いない(爆) 日舞、ラテン、インディアン風、フラメンコ調その他、1部2部通算でかなりいろいろダンスも楽しめたし。