東宝エリザベート 内野バージョンCD感想
2005年 06月 15日
あらら、びっみょーにメロディーが海外CDや宝塚と違うような??母音を伸ばす場所も。あと、歌詞やシチュエーションでの宝塚版との同異が面白いです。
* 「愛と死の輪舞」 こちらにもあるんだ~ じゃ、このトートも海外よりは積極的にエリザベートを追いかける感じなのかな。
* 「あなたが側にいれば」 夜のボート同様、かなり原語から訳してますね。サビはフランツ・ヨーゼフ一人の「嵐も怖くはない」ではなく、2人で題と同じフレーズとか。両方とも ”あなた” と言ってるのは好印象(^^)
エリザベートの歌う場所が元通り多く、エッセン版で加わった?浮ついた前振り (東宝では「幸せになりましょう…」) も入ってます。こうしてみると、宝塚版はほとんど独唱にしてフランツ・ヨーゼフの見せ場にしているのが分かりました。
* 「不幸の始まり」 トートの先導ではなく、アンサンブルだけで宝塚と同じ歌詞を歌ってますが、ここは原語から訳し直すべきじゃないかなあ。帝国滅亡のドラマを強調したいのは同じなのかもしれませんが、結婚式の参列者たちだけで「賽は投げられた、お前の過ち」 とかエリザベートを責めるのにちょっと違和感があって。それとも、”甦った死者の視点で見ると” なのかな。
* 「私が踊る時」もなかなか原語からの訳。病院のシーンも。ゾフィーのソロ「ベラリア」も入ってました! 嬉しい。最後、ハプスブルク、ヴィッテルスバッハ家のいろんな人の末路とかも入っていて、オリジナルにより忠実ですね。
さて、肝心の内野さんの印象は…やや微妙(笑) ウィーン初演のウーヴェさんほどハンサム声ではなく、再演のフェリックス・マーティン氏ほどねちっこくもなく、ちょっと自信なさげなトート(^_^;? いやいや、実物を見ながら聞くと格段にかっこいいかもしれないし! どんな感じなのか9月が楽しみです。チケット取れればですが…
フランツ・ヨーゼフ、なんだか歌い方の癖が内野さんと似てます。歌唱指導がそうなの?
エリザベートの一路さんは初々しさが足りないかも…ま、しょうがないです(^_^;) 歌はうまいとは思うんだけど、もう少し迫力が欲しいと思ってしまいました。ほんとはもっと歌い上げられるのに、他の人に合わせてるのかな?
ルキーニも何だかヘナチョコ気味(^^;? 霧矢さんの小気味よさが懐かしい。
ルドルフはなかなか健気。
全体的に、流れるように歌ってますね。宝塚は切れ目がはっきりしてて迫力あったな。
いやいや、あちらは実際に劇場で見たから目が曇ってるのかもしれません。これはぜひ東宝を…(以下同文^^)