もう少し早く見てても < エドワード8世 (一言)
2012年 04月 04日
今の月組には、上位に椅子から転げ落ちる級の人はいない (例:雪の2番手様やジキハイのエマ父)。そう意味では、かなりマイナス点がない。トップが (容姿はやや惜しいとして) 歌手である、ついでにダンス演技も上手い。これも私にはポイント高い。やっぱり「金返せ!」は悲しい。
きりやん、少し声が疲れ気味なところもあったけど、終盤にかけて調子が上がって、退位の歌は圧巻でしたね(海外ミュージカルがもう1作見たかった!) 次期トップ・準トップもまあまあだし。娘トップさんも歌によっては上手いと思う。
芝居は大野センセ。歴史や設定にこだわる作家だ。今回も初見につき「誰コレ?」状態で、思わず幕間にパンフを買ってしまった。脇役までモデル人物の背景が書き込まれている、その分、「王冠を掛けた恋」 であるはずの主役ペアの恋愛に 「いつの間に」 感がある。1回で把握するのはきつい。
大時代感がないのはとてもいい (たっぷり例: 我が愛は山の彼方に) 演出家によるところも多い。植田氏と木村氏はベクトルが合わず苦手だ。
エドワードとウォリスのツンデレ感はなかなか面白い。寄り添う/令嬢タイプのヒロインより対等感が好き。平手打ちを食らうのが浮気夫であって、女/娘 (悪い例:オスカルの扱い) でないところがいい。
恒例、芸名引っかけレビューショー。この間、韓国エリザのキッチュさをさんざん指摘した私だが、今日見て分かった。宝塚こそキッチュの殿堂だ! 極彩色も長髪美形もメルヘン/アニメキャラも。
冒頭の昭和なアニメはなくてもいいんじゃないかなあ? ブリティッシュともAKBとも言われる赤と緑のチェックも。
My Way もなぜ~? と思いつつも、きりやんの中音域にブラボー。