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日本版LNDも気に入りました


by yukituri

贅沢な… < 月組前楽 + 霧矢大夢さよならショー

宝塚月組「エドワード8世」「ミスティ・ステーション」のマイ楽。幸運にも友会で当たった退団公演の前楽だから「霧矢大夢さよならショー」が付いて、8500円がお得すぎ。

この中でどれが気に入ったかといえば、ダントツでさよならショー。

エドワード8世、佳作だと思う。大野さんの作風はけっこう好き。プログラムを見るとどんな脇役も原則歴史上の人物で、1行で入らないような長たらしい名前が裏にある凝りっぷりは圧巻。「記者と皇帝」の時みたいに、タップダンス=モールス信号で会話という仕掛けがありながら意味を説明しないという、自分は分かってるもんね~ な観客置き去りもない。初めて見た時は 「いつの間に恋愛してたんだオイ」 みたいな唐突感があったけど、一見タルい無言芝居にいろいろ盛り込まれていることが分かったし。まあ取っつきづらいけど(笑) エドワードが王座を捨てる時の、弟王 (「英国王のスピーチ」 のどもりの人) との引継ぎが泣かせる。次期トップが1人だったら多分この役だったろうけど、一色さんも芸達者で、いい花道。

ミスティ・ステーション、オタクだと思う。宝塚のテンプレートにアニメとかRPGとかをはめ込んだ、みたいな。エヴァンゲリオンに思い入れがあるわけじゃないので、「魂のルフラン」が出てきても、いい声だな~ ですむし、「衣装が雷鳥みたいw」 と思ったり、通路からの退場の時に、スーパー歌舞伎のヤマトタケル (白鳥になって宙乗りで消える) を連想したり、けっこう突っ込めて楽しい。

でも今日の白眉はさよならショー。きりやんが歌うこと歌うこと (もちろん踊りもする)。なんて良く伸びる、安定してぶれない声だろう! 堪能。大劇場、東京合わせても4回しかないのにえらい充実したちゃんとした構成、ぜいたくすぎる。これだけあと2,3回見たいくらい。ちゃんと白い宮廷服に着替えて、スカピンから3曲も歌ったのも嬉しかった。安蘭さんが恋しくて1回しか見ず、後で惜しいことをしたと思っていたので、少し取り返せたような。一番聞きほれたのは (おそらく) 野獣の歌。作品の好みとショーで楽しめるかは別なんだと分かったw 他の男役の曲より微妙に高いキーで、声域ぴったりなんじゃないかと。

約7年前のルキーニで好きになったきりやん、これまでいい歌をたくさん聞かせてくれてありがとう! 明日の千秋楽もがんばって有終の美を飾ってください。
by yukituri | 2012-04-21 22:38 | 宝塚 (他作品、雑談)