Ettlingen の AIDA で Jesper 初見
2012年 07月 03日
Radames - Jesper Tydén
Amneris - Dorothée Kahler Zoser - Hans Neblung
Mereb - Darryll B. Smith Nehebka - Annette Potempa
Pharao - Burkhard Heim Amonasro - Timo Melzer
私にとって6年ぶりの野外劇場巡り、2ヶ所目は南ドイツの小さな町エットリンゲン Ettlingen のアイーダになりました。Tecklenburg テクレンブルクと Szeged セゲドの間、どこに行こうと思って、こういう時に便利な Musikalzentrale のカレンダーを見ていたら、Radames - Jesper Tydén という行が目に飛び込んできたからです。
Jesper! エッセンのエリザベートCDを聞いて以来、声が大好きになったルドルフ役者さん。Lukas がセカンドだったころウィーンに出演していた人です。その後もマリウスだのロビンフッドだのあちこちで名前は見たけど、なかなか生でお目にかかる機会がなくて。これは見なくちゃと、ドイツをほとんど縦断。テクレンブルクからエットリンゲンまで6時間10分、次のライプツィヒまでも5時間40分という三角大移動を敢行。アホです。
Jesper ラダメスを見た感想は… 「まだまだルドルフも行けるんじゃ?」でした(笑)
以下は昨日アップした Twitter より。
「南ドイツの小さな町エットリンゲンのバロックな城の中庭でアイーダ。客席はテント屋根・舞台は吹きさらし。Jesperを初めて生で見た。将軍、一番弱… もとい強くなさそうな(笑) いまだにルドルフ風。一応鍛えても華奢で小柄。小顔だからスタイルはいい。
Schlossfestspiele (城祝祭劇) はテクレンブルクに比べると全体的に質はそれほど? 衣装やセットは低予算でがんばって手作りしました、な感じ。お目当てラダメスのマイクが立ち位置によってはろくに響かず残念だった。アイーダのはまあ大丈夫、かなりウタウマ。
アムネリス格好いい。侍女たちはみんな筋肉派スゴツヨ。ゾーザー渋い。しかし一番の名?演技はファラオかも。紫色の顔でゼーゼーされた日にゃほんと瀕死かと(笑) 総じて観客は大満足そうだった。カーテンコール2曲歌ってくれて嬉しい。」
ラダメスの衣装は、最初は白いシャツの上にRPGコスプレみたいなチープな肩甲、エジプト通常モードは黒皮ジャン、黒ブーツでした。もう少し何とかならないかなあ。皮ジャンとかひょっとして私物だってたりしてw
四季とかで見たBW版衣装もとてもエジプトとは思えなかったけど、赤い長い服とか洗練されて格好良かったんだなと再評価しました。
一番残念だったのは上にも書いた音響。最初の遠征の歌からして、響きそうで響かずくぐもった感じ。きっと上手いんだろうというのは分かるんですが、素直に入り込めない。立ち位置によっても違うようで、サイドよりだと多少増幅され、真ん中だと生声に近い? 2幕で「呼びましたか、アムネリス?」とか言いながら出て来た時、声の大きさが途中ではっきり変わってました。
終演後、客はみんな「すごく良かったね!」と言い合ってたから、あまり気にしていない? 私が辛口すぎるのか?
この問題は他のキャストも多かれ少なかれ同じだったけど、アイーダだけはほぼ大丈夫で、普通の舞台と同様に歌を楽しめました。濱田さんには及ばないけどけっこう迫力。昨日分かったけど私はこの役、ゴスペル調じゃない普通の歌い方のほうが好き。
Jesper しか知らないで来たけど、さすがヨーロッパの舞台、外れはいなくてみんな歌がいい。CDで気に入っているドイツ語版アイーダを生で見られて嬉しかったです。
カーテンコールで三角関係の歌を3人でと、みんなで「神が愛するヌビア」を歌ってくれたのはサービスいいですね♪