日本版LNDも気に入りました


by yukituri

韓国 「皇太子ルドルフ」 2幕 比較ツッコミ感想

ソウルは後1週間で終了なので、どれだけ需要があるか?ですが、韓国版 「ルドルフ」 のウィーン版 (東宝再演もほぼ同じ) と比べたツッコミ感想、2幕分です。



*ナイトメアソロ?
ドッカーン! と始まるターフェソロ。階段 (死刑台のに見えるけど…w 人力で動き回る) の上に立ち、ベッドの上から睥睨している。Tanz der Vampire 2幕冒頭のナイトメアソロをパク、もとい参考にしてるのかもしれない。

悪夢出演者豊富すぎ。ベッドの上のルドルフを翻弄するのも、軍服調の黒いドレス (格好いいけど) を着てムチ持ったシュテファニー、ドイツ皇帝ヴィルヘルム (歌パートとかお辞儀でフランツ・ヨーゼフの部下に見えるがいいのか)  その他。ウィーン版のイメージで見てると、逆にターフェの活躍が物足りないけど… ラリッシュが出てきて、ルドルフの懇願の視線を無視してターフェのところに行く (で、ストッキングを被せられる) のも面白いが、ここまで途中経過を具体的にしなくても?

ルドルフのズボンはステテコではなく、普通のパジャマのような形。ただ、後で軍服を上に着るにはステテコじゃないと裾がゴロゴロするかも。

女の首つり人形が落ちてきても 「マリー!」 とは叫ばない。
マリーはこの曲の間からベッドにいるのか、後からもぐり込むのかな?

*ロミジュリごっこ
ウィーン版では、「雲雀」 「ナイチンゲール」 のキーワードで分からせるバカップルのロミジュリごっこ。こちらでは 「ああジュリエット!」 「ロミオ!」 と説明追加。

*猫や~!
浮気現場に踏み込む皇太子妃。ソロはかなり怖い。
ノン猫やー! と聞こえたサビ、「あんたは私のものよ!」 だとか。
嫌がるルドルフに上着を着せかけたりと、妻らしいことをしようとするシュテファニー、意地になっているのが分かる。でもルドルフも酷いやつ。せめて浮気場所は考えようよ…

通常の朝モードなのに、式典のような赤い飾り帯を被らせるっは変じゃ? と思ったら、3曲くらい後に理由があった。

*意外と静かな親子喧嘩その2
ルドルフが結婚無効を求める手紙を教皇に書いたことがバレた後の親子喧嘩その2。「教皇に!」 とか 「お望み通りに!」 と怒鳴りはせず、意外と静かに言い争う。ナムジャ (男)、アイ (子供?)、カジョク (家族) とかが出てくるので、内容は同じと思われる。
…わしも男だ分かるぞ (ムフフ)  のあたりはウィーンよりスケベかも。

*普通になれない
絶望して街頭をさまよい、普通の男になれたらいいのに、と歌うルドルフ。けど、水色の軍服の上に外套だけ羽織っても変装にはねー。エリザベートでも 「前止めろ!」 と突っ込んだけど、真っ赤な飾り帯まで前から見えてるから余計に。市民とすれ違う時、ちょっと体を傾けて隠すそぶりはするけど。普通になりたいならそれ先に取りなさい。

*自殺未遂永杉
酒場に着くと、やっと飾り帯を外す (ここでやるくらいならなぜ先に)
娼婦たちと客たちのデカダンな歌、苛立ち、最後に銃をぶっ放すルドルフ、は同じだけど、その途中がwww ウィーン版では、娼婦の格好をしたマリーが来て 「決断しなさい!」 となじって去って初めてピストルを咥えるけど、韓国版は娼婦と客たちの歌の間から自殺未遂。ウンテさんなんてこめかみに銃口押し当てて顔ピクピクを10回くらい? 計何分もしてた(笑) テギョンさんは一度のどに当てる程度だったけど。

*ホタテな後光
博覧会の開幕式典、ホタテを思い出す放射状の後光付きの演壇にプッ。Uweさんは大変晴れ晴れと語って喝采も浴びてたが、こちらの市民たちは冷めてて、ターフェがしゃべっても拍手するのはヴィリグートだけ。

ルドルフ登場。ここでようやく、ここの演説を乗っ取る時用だったのか~ と納得した飾り帯。でも、事前に計画してたんじゃないと思うけど。

演説の途中に市民たちが 「ありがとうございます!」 と叫ぶので不思議だったけど、後で聞いたら、「平等のための新しい法律を作ります」 みたいなことを言ってるとか。内容がより具体的になっている。

*明日への階段
東宝初演は 「明日への階段」 だったのに、再演ではウィーンに合わせ 「未来への道」 になってしまったルドルフ一世一代の演説歌。韓国はオリジナル準拠で、ネイロ・カヌン・ケダン= 「明日へ行く階段」 と歌っているそう。友人によれば 「平民たちのための新しい世界」 という歌詞もあるとかで、偉い上から目線、と感想を言ったら 「だって皇太子だし」 と言われてしまった。そうだけどさー。
市民たちの大合唱との掛け合いは大変に盛り上がる。ガラコンではこれでなく 「私という人間」 が歌われるのは、明日への、だとアンサンブルが必要だからということがよく分かった。

この後のラリッシュソロで、演壇が回転し、裏の階段からルドルフの背中が見えるのはいい演出。でもこれ長いよな~ 演歌調にやられると特に。

*マリー vs ターフェ
執務室の対決はやっちゃった後なので、マリーvsターフェはルドルフの私室に。演説を聞いている群衆にマリーが何気に混じっていて、興奮して感想を言おうと思って宮殿に来たっぽいけど、浮気現場を押さえられた後なのにいいのか(^_^; ターフェに呼ばれるウィーン版の方が自然だな。格好いい "チェックメイト!" 始まりもできるし。東宝初演同様、なぜかターフェがルドルフの部屋に現れ、机の上の髑髏を持って楽しそうなマリーを急襲する。こちらも聞きごたえのある対決歌。書斎と寝室が続き部屋らしい。後半、ベッドに押し倒して歌うのはちょっとまずくないか?

*マリー vs シュテファニー
続いて、皇室ご成婚場所であるアウグスティーナ教会での女2人の対決。ウィーン版では音楽が盛り上がって、「歌が来るか!」 と期待したのにそのままフェードアウトで肩すかしだった。韓国ではここぞと対決歌を挿入。これも嬉しい。
前半はターフェとの対決歌と同じ旋律でおどろおどろ、後半は静かにウィーン第2期でカットされたマリーのソロ "Kann ich einfach geh'n?" の流用かな? 別々に歩きながら、「愛しているから自由にしてあげなければ」 というようなことを歌っているそう。強がってみても、シュテファニーにも夫の心が取り戻せないことは分かっている… みたいな。

*ラリッシュ & マリー
というわけで1曲追加なので、マリーがラリッシュの部屋に来る時は、「何様よ、あいつ!」 とプンすかしている状態ではない。「私、来たわ」だったかな?
ルドルフはやや離れたところから手紙を (仮想) 朗読する。マリーの後ろの衝立に顔が映るところがなくて残念。1幕もだったけど、"So Much More" の歌が大変美しい。

*署名
最初は影たちが 「行動する時!」 とけしかけてると思ったら、後半はルドルフの机を取り囲んで実物になった。陰謀家たちが宮殿内に来れるのかいな?

*皇帝の苦悩
ターフェの手の者により速攻で届けられた秘密条約の書類に、フランツ・ヨーゼフが火を付けるのは同じ。すぐ箱に放り込むウィーンと違って、かなり燃えるところまで持ったまま、ウィーン2期でカットのソロを歌うので、手が焼けないか余計な心配w 2日目には、箱に入れた後ずーっとけむりが立ってたので、机が延焼しないか余計な心配ww

*機関車登場
駅の場面。マリーに他の客がドンとぶつかり、運命の赤いマフラー (笑) 落し物を合理化。煙と気笛だけじゃなく、実際に四角い箱のような機関車が登場し、バックで発車していくし。両方、さすが具体化好きな韓国?

*そのまま死ねます
最大の笑激ポイントはマイヤーリンクだった。雪の降りしきる森の中にベッドが鎮座! 綺麗な絵柄だけどさ~笑 
わざわざピストル使わなくてもそのまま死ねそう。
表面に雪積もってないし、周りのろうそくも吹き消えてないし、きっと (出てこないけど) 忠実な御者のブラートフィッシュあたりに5分前くらいに用意させたのだろう。
燭台を持ち去る影たちはいないので、消すのが間に合うか!?と思ったら、7割方は仏壇方式の電気ローソクだった。

*白いドレスで横たわるマリーはジュリエット。

*カーテンコール
韓国はもう歌うのがデフォ? 「明日への階段」 をみんなで、"I was born to love you" (韓国版は 「出会うために生まれてきた」 だとか) を主役ペアで歌って、お得感あり。
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by yukituri | 2013-01-22 16:59 | Rudolf / ルドルフ