日本版LNDも気に入りました


by yukituri

そう、こういう解説が読みたかった! < 岩波文庫・二都物語

頭の中を二都の音楽がグルグル回って、なかなか完全に社会復帰できません。助けて~

さらに悪化要因も。千秋楽の翌日になって届きました、図書館に予約しておいた岩波文庫の二都物語、中・下 (佐々木直次郎訳) そう、こういう解説が欲しかったんですよ!

遅まきながら訳注と解説をまず読んだのですが、この時点では誰が何歳だとか、何でこういうことをしてるかとかが分かりやすくて、ものすごくいろいろなことが納得でした。

紙はもうかなり茶色く、奥付は昭和12年発行、昭和31年第10刷。
あいにく旧カナ・旧漢字遣いバリバリでしたが、思ったより無事。文脈で大体分かりますね。



「イギリスではチャールズ・ダーネーと名乗つてゐる」
「例の反逆罪の公判の時以来、リューシー・マネットを戀していたが」

というような旧カナ・旧字体が頻出、入力できないけど、うわぁというくらい読めないのもいくつか(^_^;A
現代の私たち、もう毛筆の草字体とかが全く読めなくなってるんですが、ほんの5、60年前とも文化的断絶があるんですね…

本編はまだほんの拾い読みですが、カートンが気持ちを打ち明けるあたりの対話、美しい日本語ですね!

「パリー」 とか 「ヘロイン (女主人公)」 とかの表記を今に合わせ、旧カナ、旧漢字遣いを変えれば、十分以上に今でも売れる翻訳だと思います。世界の名作だし、岩波さん、ぜひ出し直していただけないでしょうか!?

親切な注の例: クランチャーの副業 "Resurrection Man" ("復活師"、劇中では 「よみがえり請負人」)
当時、死刑囚しか解剖が許されなかったため解剖用の屍体が払底し、売りつけようと屍体を盗む連中がはびこってたんだとか。で、死体がなくなってることを 「よみがえった」 と皮肉ってる。
墓泥棒てっ副葬品かと… 大きな袋と悪臭、考えてみりゃ分かりそうなものなのに、ボケです。

解説を参考に簡単な年表と年齢表を作ってみました (1歳くらいの誤差ありかも)

作中の時間は、回想を抜いてもかなり長く、18年間。劇中では6,7年短縮されてると分かりました。ロリーの年は10歳若返らせてるんですね。
ドファルジュ夫妻は最後、47,8歳。それなら濱田さん橋本さんのあの役作りもぴったり。
あの若々しいダーニー姫も、実は最後は38歳くらい!? まあ中の人も、とても見えない32歳ですけどw

二都年表

時期    主な出来事   年齢
            カートン ダーニー ルーシー ドクター  マダム  ロリー
 (回想)
1757. 12  事件         2~3        27  11~2
 (本編)
1775. 11  引き取り             17   45   30   60
1780.    英での公判  30   25   22   50
1781. 夏  求愛など   31   26   23   51
1792. 8  仏へ戻る        37                  77
1793. 12  仏での裁判  43   38   35   62   48   78

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by yukituri | 2013-08-28 21:00 | 読書