日本版LNDも気に入りました


by yukituri

トゥルクのエリザベート ②トンデモ演出

 さて、問題は演出。何というかチープな箇所が多く、時々かなーりヘンで脱力感を覚えた。

 「ようこそ皆さま」 雪が降る中みんな白いモコモコのロングコートの衣装、一人はスキーまで持参。なんでまた冬の屋外で親戚の寄り合い? そういう季節に綱渡りしてるエリザベートもエリザベートだが。

 バート・イシュル: いきなり気球 (しかも子供の書いた絵のよう) に乗って空中デートを始めるエリザベートとフランツ・ヨーゼフ。そりゃーシーンの名前は 「天と地の間で」 だけどさー。後ろはただの青空の書割。
 「私だけに」: やはり水色の書割が背景だが、そこにでっかく書いてあるピンクのトカゲ (にしか見えない)…謎だ。

 「ある夫婦の情景」: 大きな枠の中の紙芝居みたいな演出 (これは別にOK) だが、枠に描かれた誰だかわからない肖像画が、また気が抜けるヘタクソイラスト。

 極めつけはウィーンのカフェ。なんと客がゴーカートに乗って走り回っているのが店! ルキーニがそれを追いかけて後ろから乗り込んではサーブしていたが…

 霊廟のシーンと結婚式の客は全員がゾンビ! まあ一つの手だろうけど、美しくないなあ。

 ゾフィーと廷臣のたくらみごとは、乗馬しながらという設定。馬の胴体の作り物に体を通して、下は自分の足だけど、みんな馬のふり?はうまい。

 気に入った部分もあって、下ろすと斜路になるでっかい”やすり”とか、死神の馬車とか。この辺りはウィーンの影響かも? 巨大な馬に歪んだ巨大な車輪付きの馬車が回り舞台に載っているのは、いぶし金の色もあってすごく重厚だった。

 あと、結末シーンが良い! キスをしてもエリザベートが死なない (いや死んでるけどさ)で、やすりの上を歩いて上に退場、「死」 も後に付いて行く。あの歌詞= 「一緒に永遠の中へ消えていこう(?)」 にはこの方が自然だよなー。

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by yukituri | 2005-10-10 06:01 | Elisabeth (海外) 感想