「ルドルフ」 キャスト他感想 (7/28)
2006年 08月 11日
ルドルフのドルハイくん、声がやっぱりいい。顔がやや大きいけどハンサム。張り詰め、やさぐれ、愛に死に、といろんな表情を見せてくれる。父とのシーンは黒い軍服で、これって気分を表してる? ほっこりシーンがないのが残念。唯一? 明るいのは、2幕の例の 「青春万歳」 みたいな曲 (全体の曲調とはかなり違うけど主題歌? ガラとかにはいつも登場) で、彼一人で歌い出すけど、次第に他の人や群集が加わった大合唱になって、「人間はみんな自分の王なんだ!」 (でよかったかな?)とか、レミゼのどこかのようにすごく盛り上がる。
マリーはむっちり可憐系? さすがヒロイン、ソロやデュエットも多くてお得な役。1幕〆辺りにもあったかな? 宝塚の 「うたかたの恋」 のマリーよりはかなり自己が強い感じ。ルドルフを探して娼婦がたむろう盛り場に乗り込んで来たりする。強いと言えば、ラリッシュ伯爵夫人も (ルドルフを危ぶむ?ソロが聞かせどころ) そうだし、何と言ってもシュテファニー! スカートを脱ぎ捨てて、「あんたが誰と寝てようと、教会 (天だったか?) の認める妻は私だけなのよ!」 とか迫るところなんて大迫力。ルドルフでなくてもタジタジだろう。要するに、女性はみんな強い(笑) そして歌もうまい!
フランツ・ヨーゼフも、思い通りにならない息子に苦悩する皇帝を好演。ついに 「お前は私の後継者にふさわしくない」 と一人で歌うところなんて泣かせる感じだったな。両方背が高いから、対立も見ごたえがある。
背が低くて小太りで一見いい人風のタッフェ首相も、帝国政治を牛耳る黒幕 (ん?首相だからいいのか) ぶりをいかんなく発揮。一人高いところに立ち、沢山の糸で皆を操るシーン (ルドルフの悪夢) なんて、歌いっぷりも凄みも素晴らしかった。
ここは演出でも一番迫力があって気に入ったところの一つ。開幕直後のプラター公園?の群集シーンも、衣装の色合いもダンスも格好良かった。
ちなみに、こういう場所にいつも出てくるのが笛吹き (というには人形ばっかり持ってる気が^^;) だが、前にも書いたけど存在意義がイマイチ分からなかった。言語バリアだから? 狂言回しっても、ルキーニほど本筋に必要なさそうだし、操るってえとタッフェがいるし。確かに軽妙で良かったけど。
最後眠くて (だって12時…)、なかなかマイヤーリンクに行かねえなあ、と思ってたのはナイショ。どうやって死んだかも実はイマイチ覚えてない(爆) やっぱりウィーンでもう一度見ないと? 舞台も大体そこだしね。