日本版LNDも気に入りました


by yukituri

スイス・トゥーン 「エリザベート」 (7/25)

この日、個人的にウケたせりふ。お見合いのところのルケーニの、
"Am Fuß der Alpen... ja, genau! "
  (アルプスのふもと… ホントだね!)

バート・イシュルより、もっと当たってるし(^_^;

7/25(火) 19:45~, Thuner Seebühne, 3列目下手サブセンター

Elisabeth: Roberta Valentini (2)
Der Tod: Christoph Goetten (1)
Lucheni: Sergio-Maurice Vaglio (1)
Franz Joseph: Jan-Martin Mächler (1)
Rudolf: Nico Gaik (1)

さて、スイス・トゥーンのエリザベート。これまでに拝見した2人の方の感想が、どちらも 「演出が気に入った」 というものだったので、自分の好み/審美眼 (そもそもないか) にかなーり自信がなくなりつつも… 個人的には 「おっもしろい演出だなあ」 と思ったのが正直なところ。

d0064742_2138102.jpgセットは、「幅を持たせて中身をくりぬいた三角定規」 みたいなのが2?4?つと、それに登る階段が1?2つ。勝手に”テトラポット”と呼んでいた。上に登って端近くで後ろ向きで踊ったりするから、なるほど水分はきちんと取らないと危ないなー。これをいろんな配置に回すため、黒服のスタッフがわらわら出てきて、そちらが”黒天使”かと思ったが、この舞台では、「死」を象徴するのは ”黒”ではなくて ”赤”なのだった。黄泉のシーンは赤からオレンジのグラデーションでなかなかきれい。

d0064742_21414215.jpgトート。赤いロングコートに、怪傑ライオン丸? という言葉が思い浮かんだモシャモシャ長い金髪。衣装がこれだから、仮死から起きたシシィの歌は、"Schwarzer Prinz" でなく "Meiner Prinz" と聞こえた。「王子さま~」 度が高い。偽医者の時髪を全部帽子に押し込んで普通のコート着て出て来ると、”ただの真面目な兄ちゃん”に見えて衝撃。いや実物の役者さんはそうだろうけど。エリザベートの放浪の旅にも、赤いシーさん (グラサン装備) がなぜか付いていく。歌も悪くなかったと思う…けど、外見の印象が強すぎあまり覚えていない(爆) どちらにしても、Uweさんや Mateほど強烈じゃない。

怪人蝶人間、もとい死の天使。頭から全身、ぴたっとした?赤い衣装に、腕から脇に広がる赤い薄布。思わず上に触覚が見えてしまった(^_^;

d0064742_21385251.jpgエリザベートの衣装は、最初の白 (+水色) からだんだん赤基調になる。死に染まっていくという意味? なかなか象徴的でいいかも。喪服の下のストンとしたドレスも赤。彼女に限らず、女性は基本的に肩出し。配役表を見直してみると写真と違う人だったけど、やはりやや目が吊り気味の美人だった。Pia さんと比べると歌はどうしても… だが、勝気そうな役作りで十分健闘していた。

ルドルフはショッキングブルー? の軍服で、トートと並ぶとすごい対比。 Nico Gaik さん、唯一シュトゥットガルトで前に見ているからか、主要キャストの中で一番かわいく感じ、歌も去年秋よりややうまいと思った。

フランツ・ヨーゼフが地味~下手じゃないんだけど。翌朝散歩で会った地元の人が farblos (無色) と言っていた。なるほどそんな印象だ。

風が強くて飛ばされたからか、全体的に声がそれほど出ていないと思ってしまった。ゴーゴーいう風の音をスピーカーが拾って怖かった。遠雷も。風で寒く、肩に付くか付かないかの自分の髪でもあおられてうっとおしかったのに、エリザベートやトート役の人は大変だっただろう。
例外: 頭にプレッツェルを乗っけたみたいな女官さんは多分大丈夫(笑)

休憩なしで演じるので、いくつかのシーンはカット(や短縮版?)になっていたが、オランダ・ドイツ版にない 「エーヤン」 はあった。所要2時間くらいかな。晴れていたら、最初は青空、途中で黄昏が進む時間で効果大だろう。ユングフラウ3山が湖越しにくっきり見えるともっときれいだろうな~!
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by yukituri | 2006-08-27 19:14 | Elisabeth (海外) 感想