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日本版LNDも気に入りました


by yukituri

月組全ツー あかねさす紫の花 (書き足し)

10/9 月・祝 16:00 市川市文化会館 2階2列サブセンター

大海人皇子: 瀬奈じゅん
中大兄皇子/天智天皇: 大空祐飛
額田(女)王: 綾乃かなみ
鏡女王: 花瀬みずか
中臣の鎌足: 嘉月絵理

ヤフオクで1度だけ普通の値段で買えた2階席で観劇。本当は1階の前方で見たかったし、マチソワを狙ったけど、3~4倍に跳ね上がってて、とても手が出せなかった…(涙)
月組全ツー あかねさす紫の花 (書き足し)_d0064742_5591378.jpg実質的には2階の最前列のようなものだったけど、1階19列の上だったし、高さもあるしで、東京宝塚劇場の2階前列より確実に1.5倍~2倍は遠い。それでも見られるだけ嬉しいし、オペラグラスを握り締めて、ほとんど大空さんにロックオンしていた (主役カップルは横置いといて? 相変わらずや^^;)

「あかねさす紫の花」、DVDでは何回か見て (その節はありがとうございました)、良くできた日本物だと感心していたけれど、やっぱり、生で見ると3倍は感動するなあ! 

月組全ツー あかねさす紫の花 (書き足し)_d0064742_7241080.jpg「大空さんが、美しく怜悧な王者っぷりだった」

ワタシ的には、とにかくこれに尽きた! 里中真智子さんの漫画 「天上の虹」 (けっこう好き) とかでも、この作品でも、どちらかというと大海人皇子の方が魅力的な人物に描かれていると思うのに、目 (というかオペラグラス^^;) が中大兄/天智に吸い寄せられてしまう。冷徹なだけではない、為政者としての決然とした姿勢や力を感じた。額田王への迫り方はひどいけど (弟の妃なのに~)、あれなら誰でも思わず惹かれててしまうと思った。多分にファンの贔屓目もあったと思うけど(^_^; 

もちろん、瀬奈さんの大海人もとても暖かくおおらかな人物造詣で、額田王がいつまでも心を残すのもよく分かった。中臣鎌足、すごく怖そう、と思ったら嘉月さん。個性的な顔が目立つなあ。

和物だと、女性がみんな (ワタシ的には) よく似て見えて困るが、彩乃さんは歌も朗唱の声もきれいで、大人の額田はしっとりとした魅力があった。あと、エリザベートのヘレネ以来ちょっと応援している花瀬みずかさんが鏡女王で嬉しかった。うまい人だし歌も聴きたい。もっと活躍させてあげて~

やや難を言えば、作中の時間の流れが見えにくいことか。エリザベートと違って、メークや声で年齢をあまり表現していないし、いつまでも 「額田を返して下さい!」 なんてやってるし、青年皇子たちと感じてしまっていたが、作中では実は23年?もたっていて、すっかりみんな壮年なのだった。大空さん (パンフの写真は ”中大兄” ではなく ”天智” では?) も、もっとどっしりとした帝王でもいい。

ちょっとだけ突っ込み。
① 十代前半で元服・結婚も普通だった時代なのに、16と15でわらべ歌って幼なすぎませんかい?
② 天比古、勝手に額田王に理想を描いて、勝手に失望して… 彼女にはどうしようもないことだったのに。

さて、「あかねさす」 の物語は通説に沿ってキレイにできているけど、中大兄と大海人の関係については、いろいろ面白い歴史の謎もある。この辺については、小説では朝香祥の 「夏嵐」 (ライトノベルだけど中身はしっかり)、考察本では井沢元彦の 「逆説の日本史」 が詳しくて好き。あ、また読み返したくなって来た。

* ショーは3回目に見るし、もはや愛着を感じるくらい。
* 瀬奈さん主要キャストでは一番歌がうまくて、もはや貫禄だった。
* 大空さんも、中詰めのシーンとか、ほとんどトップ!の輝き。
* でも「ラビアンローズ」 では椅子から転がり落ちそうに。霧矢さんの穴は大きいわ…
(あかねさすの感想が長くなっちゃったので、別にきちんと書き直す予定)
by yukituri | 2006-10-09 20:32 | 宝塚 (他作品、雑談)