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日本版LNDも気に入りました


by yukituri

Lukas & Marjan ライブ、感想追加

去年は中川アッキーの力を借りたコンサート (しかも Marjan表に出てなかったし) だったのが、今では2人だけでライブをするまでに。定着したものよのぅ、ホロリ。アンコール込みで全20曲 (エリザベートメドレーを1曲と数えれば) たっぷり歌いましたね! ドイツ語が8曲と少なかったのは個人的に残念でしたが、5月のコンサートとは別なことをしたかったのかな。

パイロット=ピアニスト、案内人=進行・通訳係の高島勲さんと一緒に、「名作ミュージカルの旅にご案内~!」 みたいな趣向。というわけで、1作品から1-2曲ずつ、盛りだくさんに楽しめました。
もっとも、これなら Lukas & Marjan でなくてもできそうなプログラムですし、せっかくこの2人だけのライブなんですから、Romeo & Julia で5~6曲歌ってミニダイジェストみたいにしてほしかったですが! 日本へのこの作品の紹介という意味でも良かったでしょうにね。

1曲目の "Anything you can do" (Annie Get Your Gun)、19世紀アメリカが舞台なのに、なぜかオーストリアの民族衣装で登場の2人。まじで革製の Lederhosen って初めて見たような(^_^;A Lukasくん、意外と脚が短く見え…あわわ。多分ずり下げてはいてた、んですよね? Marjan の方のウエスト位置の高いこと! スーパー体型です。

2曲目からは普通の服装。スーツの方がやっぱり格好いい。"In der Strasse wo du wohnst" (My Fair Lady 「君住む街角」)、こう訳すのか~ と聞いてて面白かったです (全部聞き取れたわけじゃありませんが)。お育ちのいいお坊ちゃま、みたいな役の似合うこと似合うこと。音楽も今のミュージカルに比べのどかで、「古き良き」 って言葉が浮かびました。「ウィーンでの次のお仕事」 だそうですね。Volksoper かどこか?

同じくお坊ちゃま? レミゼ、マリウスの "Dunkeles Schweigen an den Tischen" (Empty Chairs at Empty Tables) もぴったり。先日お借りした (Danke!) ドイツ語版CDの Felix Martin 氏より気に入りました (生だからかもしれません) ウィーンでの?この作品の15周年コンサートで Marjanと初めて共演したそうですが、その時も歌ったのかな?

がらっと変わって、Unehrlichkeiten (City of Angeles "Double Talk") アメリカの探偵話? なのにドイツ語でええんかなとも思いましたが、すっごい早口の小気味いい歌なので (こういうスピーディーなのも格好いい!)、母国語で正解でしょう。ワタシにゃ絶対、歌ってみても口が回らないと確信しました^_^;A

ヴォルフガングも似合ってましたね。「残酷な人生」 は、去年アッキーが日本語で歌ってましたが、オリジナル言語だし、それより迫力あったかも。コンスタンツェの肩を抱いて空を指差しながら歌った、"Dich kennen heisst dich lieben" (愛していれば分かり合える) も素敵で、この2人で本舞台を見てみたくなりました。井上くんのヴォルフを思い出しましたが、日本版M!はえてして相手役に難があるので、全く安心していられるのは嬉しい… って、ほんとは日本だってそうあるべきなんですよ!

聞きながら思ったのは、Lukasくん、声が良くなったなぁ、ということ。帰ってから R & J を聞き直してのですが、かなりの変化。去年のエリザベート来日公演でも感じましたが、2人だけのライブだと余計に際立ちます。"This is the Moment" の最後でだけ、昔を思い出す雑音がちょっと入った気がしましたが、たまたま調子が悪かったのかも。歌い上げ系の曲をばっちり歌いこなしてて、つくづく、フィリップじゃもったいなかったですね。

日本のファンへの "kleines Dankeschön" (感謝の気持ち?) だというシングル曲は、何だか 「三丁目の夕日」 という趣でしたが(^_^;A CDにするだけあって、日本語の発音はフィリップの歌よりキレイでした。サビになると、♪君に告げよう、アディオ**** なんて感じにスペイン語になるのは 「??」 でしたけど。スペイン語、上手ですね~ (多分)

日本語といえば、Marjan は今回、レミゼ 「夢やぶれて」 に挑戦。こちらもキレイな発音でしたが、去年の 「オン・マイ・オウン」 よりは若干癖を感じたかな。ファンティーヌも意外と似合ってびっくり! お母さんやら娼婦やら猫やらご令嬢やら、芸幅の広い人ですね~ 時々高音がかすれた気もしたけど、どの歌ももちろんうまく、聞かせました。

とはいえ、やっぱりこの2人には Romeo と Julia が一番似合ってる、と思っちゃったんですけど(^_^;A ああ、ウィーンで400回も上演したというのに見なかったなんて、今思うと本当に惜しかったです。再演熱望!
by yukituri | 2008-03-02 14:08 | 来日公演 (他作品)